学校を出よう! 5巻、6巻

学校を出よう!〈5〉NOT DEAD OR NOT ALIVE (電撃文庫)

学校を出よう!〈5〉NOT DEAD OR NOT ALIVE (電撃文庫)

学校を出よう! (6) VAMPIRE SYNDROME 電撃文庫 (0996)

学校を出よう! (6) VAMPIRE SYNDROME 電撃文庫 (0996)

5,6巻は一続きのお話で、6巻が最終巻…ってことでいいんですよね?
終わってないような、あれで終わりと言われればそれはそれで納得するような…。
うーん、結局世界が有限だったのは確かみたいです(でないと「上位世界からの管理」ということを観念できない)。ただ、移動可能性から有限性を演繹すること自体は間違ってないと思うのだけど、無限の議論ははやっぱなんかうさんくさいです。
まあ、おかしな思考なのに正解にたどり着くあたりが宮野のEMP能力だ、という言い方もできそうで…。
物語の構造は大体把握しました。同時に、涼宮ハルヒの憂鬱シリーズで考えてた仮説も、また補強されたみたいで。根本レベルで同じネタをすでにやってたんですね。こっちを予め読んでれば、ハルヒのほうももっとすんなりわかった気がします。
シリーズ全体じゃなくて5,6巻だけの謎解きについては、<彼女>が白いマスクの少女とすれ違ったのがフェイクっぽい、とは思ってました。が、正解にたどり着いたわけではなかったので、まあ負けです(勝ち負けとかじゃないけど)。
シリーズ通しての感想としては、最後のほうちょっとしっくり来なかったところもあるけど、まあ面白かったです。谷川流の未読作品はまだいくつかあるので、そのうち読もうかと思います。