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横浜国大 松田裕之 公開書簡

2012-07-23

9.19 横浜国大環境生態学セミナーのおしらせ

9月19日 14:40 - 16:10

場所 環境情報3号棟101室

「野生動物管理成功に導くための社会科学的研究と行政実務の試行」

上田剛平(兵庫県但馬県民局朝来農林振興事務所)

(要旨) 鳥獣保護法に特定鳥獣保護管理計画制度(以下,特定計画)が創設され,野生動物を科学的に管理する時代に入って10年以上が経過した.特定計画は都道府県に広く浸透し,管理対象となる野生動物の生息状況など,自然環境の現状や将来予測分析するモニタリング体制は,少しずつ整備されてきた.しかし,特定計画に掲げた目標が達成され,野生動物管理成功している事例はまだなく,悪戦苦闘が続いているのが現状だ.

 この状況を打破する1つのカギは,野生動物管理学に社会科学的研究統合し,管理の実務を担う行政システムに,その研究成果を取り込むことである.なぜなら,ほとんどの場合,管理の担い手や対象は利害関係者であり,管理目標達成に向けて,利害関係者の行動を最適化する必要があるからだ.そして,その最も効果的な手段は政策である.したがって,利害関係者の行動やその背景にある意識構造分析し,管理目標達成に効果的な政策を提案し,実行した政策を評価する社会科学的研究が重要だ.

 本発表では,まず,野生動物管理のうち個体数管理の担い手である狩猟者について,演者らが取り組んできた社会科学的研究レビューする.島根県のイノシシ管理の担い手である狩猟者の意識構造や狩猟の実態が,イノシシ被害対策に関連した政策とともに変化してきたことを示す.そして安定的・持続的な捕獲活動を実現するために必要となる政策について,狩猟実態と狩猟の成果に影響を与える環境要因との因果モデルから論じる.また,野生動物管理行政システムに社会科学的研究統合した事例として,演者らが兵庫県但馬地域にて取り組む野生動物管理政策の概要と,政策科学における政策評価理論を用いた野生動物管理政策の評価を紹介する.

 以上の研究と実務の具体的事例から,野生動物管理成功に導くためのカギについて議論したい.

(夕方、上田さんを囲んで懇親会を開催する予定です。こちらのみの参加も歓迎します)

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