女藤堂高虎と呼ばれるわけはない

藤堂高虎 秀吉と家康が惚れ込んだ男 (PHP文庫)

藤堂高虎 秀吉と家康が惚れ込んだ男 (PHP文庫)

中曽根元総理の何か素晴らしかったかっていうと、あのお方は見事なまでに人事を心得ていた御仁であり、要するに総理大臣たるもの人事さえしっかりやれればかなり評価が得られるという証左である。翻って安部総理の人事というと劣悪の極みであり、小池百合子などをこともあろうに国家の大事を握る軍事の長・防衛大臣に任命するというところで負の頂点に達した。
幸い国民は平常心をもって参院選において安部人事にNoを突きつけたことを受けて、早ければ今月末にでも改造人事が発表されるわけだが、小池女史の名前はそこにはないことを願う。ちょうど今、甲子園で高校野球をやっているが、この防衛大臣就任は思い出人事で終わってもらいたい。小池女史には、持ち前の渡り鳥っぷりを発揮していただき、今度は民主党に鞍替えするとかするとたぶん政治史に残るかもしれない。セパ渡り歩いてすべての球団から勝利したみたいなイマイチすごさが実感できない感じの称号が付くと思う。
かつて戦国時代に藤堂高虎という大変優秀な武将がいた。これでも読んで渡り鳥でも輝けることを知ってほしいと思う。

未加入期間国民年金適用勧奨という通知がきた

年金は出し渋るくせに、払わせることに関しては熱心なことで大評判の今や悪名高い社会保庁ですが、事務所から通知が届いた。
私は今年の2月20日に退職して、3月7日に再就職した。なんて不条理な転職の仕方だと思われるに違いないけど、九州から横浜まで引越したり何たりでこれは仕方なかったのだ。そんなわけで2月21日から3月6日は年金未加入の扱いになる。もう大急ぎでいろいろやってた時期なので年金手続きのことなどすっかり忘れていて(みんなこうだから年金問題が深刻だっていう側面も一部あると思うが)今頃その通知が来たのだ。
無職だったのは2週間ほどで、そんなもの日割りにしてくれよと泣きそうになるが、そんな嘘泣きが通用するはずもなく月計算で払わなくてはならない。幸い、今回のケースでは3月に就職しているので、その前月までの支払い、つまり2月分について払うことになる。私は善良でいたいけな国民なので、しょうもない未加入期間なんて作らせない。速攻で払いたいんだ!という思いで通知書を指定の通りに区役所に持っていったら、何だか確認されただけで「一ヶ月くらいしたら払込票が届きますので、それで支払ってください」と言われた。そんなもの勝手に社会保険事務所→区役所にまわしてもらって、払込票だけを私に送ってくださいよ…と憤ったが、察するに我々平民が思いもよらないところで苦労なさっていることだろう。
しかし珍しく区役所に入って、1分足らずで用事が終わってしまったので、何だか他にやることはないのかという気持ちになって粗探しでもしてみるかと区役所を探検。サボってる職員をひたすら凝視したり、ナントカ室と書いているところをいきなりドアを開ける(そうするとたいていサボっている職員がびっくりする)など市民による監視の名の下に蛮行を行って区役所を後にした。あと、他の役所はそうでもなかったと思うけど、私のとこの区役所は入り口に総合案内があって、いやそれはどこにもあるんだけど、問題なのはやたら人数が多いことだ。いくら人口が多いとはいえ3人も4人もいることはないと思うんだな。たいがい挨拶しかしていない。あれは無駄であると言いたい。
話を年金に戻そう。
30年後なんて年金がもらえるかも怪しいじゃないかという話があって、だから年金保険料を払うのは馬鹿馬鹿しいという人もいるけど、どちらかというと自分が死んじゃったときに遺族年金をしっかり出してほしいというほうが思いとしては強い。なにしろ私はわりと短命の家系なのだ…。あと、可能性としては低いが障害年金というものもある。昨今、年金保険料の納付率が低くなって66%だっけ、そのくらいになったらしいけど、たしかに老齢年金だけで考えたらリスクはある。が、遺族年金や障害年金のことも考えると30年後まで払い続ける価値があるように私は思う。民間機関で同様の保障を得ようとするとけっこう大変な額になってしまう。
払わない奴は、それはそれで自由だけどな。この国は国民皆保険、国民皆年金の国なんだよ。最悪、生活保護に頼るという裏技もこの国にはあることだし。しかしそんな惨めな身分を受け入れられるほど、私は堕ちてはいない。