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ナポレオンの遺書

ナポレオンは遺書を書いていた。印象に残ったので記録しておく。


■ナポレオンの遺書


私は大胆に「キリストを信じます。」と大声で告白できなかった。
そうだ、私は自分がクリスチャンであると告白すべきだった。
しかし私は今、セントヘレナ島にあって、もはや遠慮する必要はない。


私は私の心の底に信じていた事実を告白する。私は永遠の神が存在していることを信じる。
その御方に比べたら、バートランド将軍よ、あなたはただの元首に過ぎない。


私のすべての能力を持ってしても、このお方と比較する時、私は無である。完全に無の存在である。私は永遠の神キリストを認める。私はキリストを必要とする。私はキリストを信じる。


今、私はセントヘレナの島に繋がれている。いったい誰が私のために戦って死んでくれるのだろうか。誰が私のことを思ってくれるだろうか。誰が死力を尽くしてくれる者があるだろうか。


明日のわが友はいずこへ。
ローマ皇帝カイザルも、アレクサンダー大王も、忘れ去られてしまった。
私とて同様である。これが大ナポレオンと崇められた私の最期である。


イエス・キリストの永遠の支配と、大ナポレオンと呼ばれた私の間には深くて大きな隔たりが
ある。
キリストは愛され、キリストは礼拝され、キリストの信仰と献身は全世界を包んでいる。
これを死んでしまったキリストと誰が呼べるだろうか。


イエス・キリストは永遠の生ける神であることの証明である。


私ナポレオンは、力の上に帝国を築こうとして失敗した。
しかし、イエス・キリストは愛の上に彼の王国を打ち立てている。




最後の2行がとても印象に残った。
死を間際にして、仲間から捨てられた状況に直面するナポレオン。


自分の義と力による支配の誘惑は強く、ナポレオンのような人はこれからも現れるだろう。


ナポレオンの遺書を参考に、同じ後悔をせぬよう歩みたい。