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itouhiroメモ

2005-07-15 [日本語入力] 親指シフト系配列の感想

私が入門した2つの親指シフト系配列について、感想を述べてみます。


NICOLA

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かつて富士通のワープロで使われていた、いわゆる「親指シフト」配列です。 現在では NICOLA 配列という名前で、NICOLA日本語入力コンソーシアム http://nicola.sunicom.co.jp/ で普及活動がなされています。



私が NICOLA に期待したこと

そもそもはローマ字入力 以外 のものをわたしは探していました。

Emacs + Canna + YC というローマ字入力では非常に快適な環境 http://d.hatena.ne.jp/itouhiro/20041221 を構築した私でしたが、なんか ローマ字で入力するのに腹がたってきまして、 日本語をラクに入力する方法は他にないのか?と探しました。


旧JISかな入力 をすこし練習してみたりしたのですが、 「ほーむけ゛ーむ」と入力するのに右手小指しか使わなかったり、 キーボードの最上段まで手を伸ばす必要があり ちょっと大変そうでした。


そこへいくと、NICOLA 使いの人のホームページってやたら快適さを訴えてるじゃないですか。「分速220打鍵」「手と脳が直結した感じ」…。 これは一度試してみたいもんだ、と思いました。


ローマ字入力のときには使っていない '変換' '無変換' キーを使うのも いいアイデアだと思いました。


慎重な私は、 「将来 Windows を使わなくなったとき Linux でも使えるだろうか…」 と心配になり、Linux でも NICOLA-SKK というパッケージを導入すれば NICOLA が使えることを確認しました。


そして、私のおこなった練習。 http://d.hatena.ne.jp/itouhiro/20050116



なぜ NICOLA をやめてしまったのか

なぜ NICOLA 配列を使わなくなったかといえば、 期待したほど快適ではなかったからです。

  • NICOLA は(専用キーボードを使うと)快適に日本語入力できる。
  • NICOLA は普通の日本語キーボードでも使える。

という2つの情報から、「NICOLA は普通の日本語キーボードでも 快適に日本語入力できる」と私は思い込みました。 でもそうではなかった。


私も「NICOLA は快適だなぁ」と思ったこともありましたが、あとから考えると それは専用キーボードを使ったときだけだったようです。

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そして NICOLA 専用キーボードはスペースキーが変な位置にあり、プログラミングやシェル操作 (スペースキーを多用) するのが仕事の私には使いにくかったので、使わなくなりました。


とくに入力しづらかったのは「にゅうりょく」等の、「ゃゅょっ」が入った単語です。 「ゃゅょっ」の文字は親指シフトキー押さないと入力できないので、しかも NICOLA では一文字押すたびに親指シフトキーを一回離さないとならないため、親指シフトキーを押さない文字に比べて遅くなってしまいます。


ですが「ゃゅょ」は他の文字の2倍早く入力したいのです。 たとえば「に」と「にゅ」はどちらも音声上同じ長さなので同じスピードで入力したい。そこで「にゅ」を入力するときは急ぐわけです。


それで親指を押して離してとパタパタさせていました。 これが特に快適さを損なっていたように思います。



TRON 配列

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TRON の説明は [PCwatch - 坂村教授、TRONプロジェクト苦闘の20年を語る] http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0725/tron.htm などを見てください。


TRON配列は本来、TRON専用キーボードと組み合わせて使用するものです。 ですがここでは、TRONキーボードではなく一般的な106日本語キーボードで配列だけ使用しています。


本来の TRON配列はキーボード画像をよく見ると、確かに親指の位置に矢印があってこれが親指シフトキーですが、小指のシフトキーがありません。

google: TRON キーボード

一般的な106日本語キーボードでは小指の位置にあるシフトキーが親指の位置に移動しているようです。


また、BTRON3仕様書 Ver 3.20.00 http://www.chokanji.com/developer/doc/btron3/os_spec/kernel/event.html#acb にも「押したり離したりした場合でもイベントは発生しない」と書いてあって、106日本語キーボードの小指シフトキーそのままです。ですから、実は親指シフトキー押したままで連続でシフトが効くのが正しいと思われますが、私は NICOLA の親指シフトのように、一文字入力するたび親指シフトキーをいちいち離すようにして使っています。


私の感想を言うと、なかなかバランスのいい配列かなと思います。 以前の記事でも書きましたが、

  • 「っょ」がシフトなしで入力できる。

の点だけでも、一般的な106日本語キーボードを使う限りにおいては NICOLA より入力しやすいです。


といってもまだ10年使ったローマ字よりは遅いはずだし、考えなくても手が動くようにはなってないんですが、 NICOLA を半年使ってて「親指シフトはこんなもんだ」と変に期待しなくなっているので、特に落胆してないのかもしれません。


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