ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

チワワから元気づけられる?

昨夕、東日本大震災の鎮魂として、ベルリンのカイザー・ヴィルヘルム記念教会で開かれた室内楽の演奏を、ドイツのラジオ放送を経由してNHK-FMラジオで聴くことができました。
このカイザー・ヴィルヘルム記念教会の前を通りがかったのが、1999年8月のこと(参照:2008年5月6日・2009年11月10日付「ユーリの部屋」)。宿泊ホテルの近くだったので、何度も行き来しました。第二次世界大戦で尖塔が爆破されたままの姿を残しているのです。とにかく、大変印象的だったので、前を通る度に空を見上げて、当時の爆撃の様子を想像していました。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Ged%C3%A4chtniskirche1.JPG)それにも増して、非常に記憶に残ったのが、聖書を読むよう勧める、簡単なドイツ語のトラクトまで置いてあったこと。何だか、昔からずっと、日本の大学や教会ルートで伝え聞いていた「ルターを生んだドイツ」などのイメージが、脆くも崩れそうでした。
ドイツ、また行ってみたいなぁ。博物館や演奏会場でも、ゆっくりと時間を過ごせたならと願っています。夢は願えば叶う、と言いますから、せいぜい、願っておきましょうか。

5月8日にカトリック神戸中央教会でお目にかかれたために思い出したのですが、2月のフランス旅行の実質面でのまとめ役だった方が、ルルドでお話しくださったには、「ミュンヘンにも行ったけれど、ドイツの方がフランスよりも、もっときれいくかった」(芦屋出身の主人の同僚も含めて、兵庫の方は「きれいだった」を「きれいくかった」とおっしゃる傾向にあるようです)とのこと。
確かにフランスは、芸術や思想や文学などの面では、絢爛で煌びやかな才能が傑出していて素晴らしいのですが、例えば、パリの街並みでは、路上がいささか汚かったり、スーパーマーケットに入ると、床にゴミがたまっていたりして、(ここまで美意識抜群の世界都市が、何故こんな状態で平気なのだろうか)と不思議でした。清潔感覚が違うのでしょうか。
その点ドイツは、全体的にごつくて、お世辞にも、お料理など美的センスに優れているとは言い難く、何より実質第一。言語だって響きが重たくて、一つのことを言うのに、どうしてこんなに長い文を作るんだろうと、たまたまラジオでドイツ語を聴いた小学生の頃から感じていました。でも、規律正しく、清潔や衛生を重視する点は、日本人にも合いそうな面があります。

さて、話は突然変わりますが、なんと私、チワワ犬に雰囲気が似ているらしいのです。誰がそんなことを言い出したのかは伏せておきますが、犬猫をはじめとして、とにかく動物全般が苦手な私に、どうしてチワワ?
調べてみました、チワワの性格。「小さくて、人懐っこくて、甘えん坊。プライドも高いが、それなりに賢い。意外に気が強い」という説明もあれば、「明るい性格。好奇心旺盛。独占力が強く、ヤキモチ妬き。小さな体ながら、パワー全開で駆け回る、とても元気な犬。利口で従順。人の気持ちや感情を読み取れる。自立心が強く、一人遊びができる。警戒心が強いのに、大きな犬に自ら向かっていく勝ち気で大胆な面もあり。見た目のかわいさとのギャップがとても魅力的」云々との説明もありました。
小型でかわいい元気な犬だということはわかりましたが、どこが私に似ているんでしょうか?似ていると指摘した人は、説明書を読んで、「まさにその通りだ」と喜んでいるのですが。

チワワついでに、もう少しフランス旅行の思い出話を。(大震災の影響に加えて、私事で深刻な悩みが重なると、楽しかった記憶が自分を支えることに気づき、とかくそちらに傾きがちです。しばしお許しを。)
遠方から参加されたおばさまがいらっしゃいました。その方が、懐かし気にいろいろ話しかけてくださったのですが、どうも私が、高校時代のクラスメートを想起させたらしいのです。最初の印象が、「とても真面目で堅い感じの人だな」との由。(私にとっては、初めて知り合った上の世代の方達とご一緒させていただいている上、非カトリックとして、何か失態や失言があってはいけないと、気をつけていただけです。もしかしたら、カトリック教会ではお行儀良くしていないといけないという、幼児期の躾の影響もあるのかもしれません。)

そのクラスメートはとても物静かな方で、休み時間になると、いつも一人で本を読んでいたのだそうです。ある日、気になって「何を読んでいるの?」と尋ねると、「聖書よ」と。それで、その方の導きで日本基督教団の教会に通うようになったとのこと。何だか、故三浦綾子さんの小説にでも出てきそうな話ですが。
でも、そのおばさま、いつしか心はカトリックに向かい、カトリック教会に移籍されて既に長いようです。最初の頃は、ミサに聖書持参で出席されていたのだとか。そして、ご親族から、「私でもカトリックになれるかしら」と相談があり、「もちろん、なれるわよ」と話がトントン進んで、今では晴れて信者さんに、ということもあったそうです。

旅行でご一緒させていただくと、こういう興味深いお話がうかがえるので、やはり思い切ってよかったな、としみじみ感じます。

もう一点。ハンサムで素敵だというKおじさまとも(参照:2011年2月23日・2月24日・3月29日・4月18日付「ユーリの部屋」)、おととい、教会でもちろんお会いできました。ただし、ゆめ忘れてはならないのが、よき伴侶あってのK氏だということ。奥様も、若々しくて明るくて、ちょっと姉御肌で茶目っ気もあって、とっても素敵な方です。特に学ばなければならないと痛感したのが、物のおっしゃり方。例えば、帰国時には、さり気なく近寄られて、「あなた、おとなしくて真面目なのに、笑うとかわいいのね」など。そんなことを言われて、この歳でも嬉しくならない方がおかしいというもの。
誰に対しても、その人に与えられている良き面に目を留めて、感化されたいと願います。でも、チワワか....。せめて、チワワから元気づけられましょう。
さて、今日も重い気持ちを奮い立たせて、„ Mut!”といきますか(参照:2011年5月5日付「ユーリの部屋」)。チワワも見ていることだし。