ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

自己中心に都合良く見るな

ミッチェル・バード博士(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130102)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130121)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130122)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130308)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130401)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130503)率いるAICEというアメリカの親イスラエル組織があります。メーリングリストを送っていただいていますが、ウェブサイトが充実していて、大変きれいに整理されていて、気分転換に読んでいると、いろいろと勉強になります。
その中に“Jewish Virtual Library"というセクションがあります(http://www.jewishvirtuallibrary.org/)。非常に考えさせられるのが、第二次世界大戦中の日本の対ユダヤ人政策やチャーチルの対日作戦(http://www.jewishvirtuallibrary.org/jsource/Holocaust/japan.html)(http://www.jewishvirtuallibrary.org/jsource/ww2/churchilljapan.html)。
日本では、杉原千畝氏のビザや、敦賀や神戸の一般市民の善良さを殊更に強調する出版社や書籍などがあります(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120416)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130203)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130510)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130703)。しかし気をつけなければならないのは、上記の電子図書館の資料を見ていると、実は杉原氏などはごく一部の例外的な小話であって、むしろ強調されているのは、ナチ・ドイツとは別の対応を取ったとしても、上海を占領した日本がかなり否定的に捉えられていることです。
こういう話に対して感情的に「いや、違う。日本は善処した!」と言いたがる人がいますが、実は本質的な問題はそこにはなく、否定的に描かれている日本を自分達がどう受け留めるかだと思います。正確な事実がどうであったかを落ち着いて調べ、事実ならば嫌でも受け入れる、事実でないならば淡々と指摘する、そして、記述を反省材料にして今後に生かす、そうでなければ、自己中心的な視野の狭いコンプレックスの裏返しに過ぎないからです。下心がない限り、まともな人から真っ当に受け入れられることもないでしょう。
そういう意味で、ダニエル・パイプス先生の厳しくそっけないけれども、事実を冷静に見つめる日本のユダヤ認識は(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130508)、むしろ信頼が置けると思います。
楽観主義的な偏見、自分の都合の良いように相手から見たいものだけを見る姿勢ほど、恐ろしいものはないからです。