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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

あ、やっぱり

 青木嘉教の本でしたか。案の定のオチというか。
 青木氏はこういう書かれ方をされてる人なので、参考にはならないと思います。
 バーチャファイターの1が青木氏の八極拳をモデルにしちゃったからおかしな動作だらけになったとか(2以降は真面目に取材している)、うっかり藤田和日郎もこの人の形意拳の本を『夜の歌』の参考資料欄に載せちゃってるとか、まぁ割とそのスジでは笑い話だったりします。
 そんな理由で『八極拳―秘伝にせまる』は読んでいないんですが、実際凄いデタラメが書かれているような……


 ちなみに「降龍式」と「伏虎式」は少林拳や気功全般で広く見掛ける言葉で(技というよりポーズを指した言葉ですが)、どの形でも「龍を引き降ろす」「虎を下に押し伏せる」という意味合いは変わらないと思います。
 大雑把に言って金剛八式は李書文の弟子の霍殿閣と許家福が制定したものですが(なのでこの二人以外の系統に金剛八式は存在しない、筈)、「降龍」に限れば元々八極拳の源流に存在していた技の名称です。
 この程度ならGoogleで検索するだけでも手に入る知識かと。この手の専門書を買う場合、少なくとも著者名を検索して信憑性を探るくらいの調査をした方が良いと思います。

  • 追記

 青木氏のHPにある金剛八式の起源に対する考察を読むと、思いっきり憶測とこじつけだけで考えていることが良く解ります。