寒い1日でした

認知症ケア学会が主催
する、特別講座を受講
して来た。


認知症ケア専門士の
資格は単位取得制で、
5年間で30単位を取得
しなければならない。
昨年認知症ケア学会の
大会に参加して7単位、今回の講座受講で5単位が取得出来る。
会場は天満橋にある「エル・おおさか(大阪府立労働センター)」


昼から夕刻に掛けての約3時間、今回のプログラムは以下の通り。
「日常ケアに潜む倫理的ジレンマを解決する」
認知症終末期ケアを考える」


倫理的ジレンマとは、貰ったレジュメによると

どちらが、明らかに正しく、どちらかが明らかに間違って
いるとはいえない微妙な倫理的価値の対立を指す。

だそうだ。認知症を患った方の場合、ご本人に自己決定する能力が
無いものとして周囲の介護者や家族等が「どうせもう解らないの
だから」と勝手に様々な判断(例えば施設に入所させてしまう事の
判断等)を行なってもいいものなのだろうか、忙しさや個人の思惑から、
ご本人の意思を蔑ろにはしていないだろうか。倫理的な論点から
それらを考えていく。「倫理コンサルテーション」なる考え方が、その
解決の一助となるらしいのであるが、それについては別途学んで
みたい。


この延長上にある問題として、重度の認知症を患った方の終末期
ケアについての講座が続く。アルツハイマー認知症において、
重症度の機能評価ステージとしてFASTステージが知られているが、
その中のFAST7の(d):着座能力の喪失(e):笑う能力の喪失
(f):昏迷および昏睡 のステージまで達してしまうと、最早
自分で判断する事は完全に不可能であると認識されるようであるが、
そこまで行かなくとも判断能力にかなりの低下が見られる方が
何らかの疾病でターミナル期を迎えられた時の延命措置等は、
一体誰が判断するのか? この場合「代理判断」を行なう人
「代理判断者」を事前に指名しておく事が良いのであるが、
それに至る為の「事前指示書」作成の重要性についても講師の方は
指摘している。


昼からの3時間程の講座ではあったが、なかなかに考えさせられ、
勉強になったと思う。

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講座終了後は、淀屋橋までふらりと歩く。少しだけ休日気分を
味わおうかいね。



こうして見ると大阪も悪くないかな。水の都だね。


中之島公会堂。此処の食堂はオムライスが名物らしい。食べてみたいな。


御堂筋の淀屋橋。横断歩道を渡る途中の一枚。


講座受講の為に出掛けたけど、結構気分転換になりました。
明日からはまた仕事。月末月初の忙しさが待っておりますな。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。