フランス革命の流れ(その1)

 旧制度(アンシャン=レジーム)と呼ばれるフランス革命前の社会は、その正当性をほとんど失っていた伝統的な身分制度を残していました。第一身分の聖職者、第二身分の貴族様々な特権を持つのに対して、市民や農民等の第三身分の平民は生産し、経済を支えているにもかかわらずなんらの政治的権利を与えられていませんでした。そんな中、ルイ14世来宮廷の浪費や戦費、貴族たへの年金などで支出が増え、フランス財政は赤字を累積していきます。さらに、アメリカ独立戦争の援助の20億ルーブルも加わり、革命期前の財政は赤字の危機にありました。
 これに対して、ルイ16世重農主義経済学者のチュルゴー、スイスの銀行家のネッケルなどを財務長官に起用して財政改革を試みました。しかし、この改革は特権身分への課税という改革案だったので、聖職者や貴族の代表からなる名士会に拒否され、聖職者や貴族の反抗を招きます。
 その結果、聖職者や貴族は、特権身分の立場から王の絶対権を制限しようと、1614年以来開かれていなかった全国三部会の召集を要求します。さらに、第三身分である平民の異議申し立てもこれに加わり、結果として国王は彼らの間から出た三部会召集の要求を承認することになりました。そして、財政の危機が王政の危機につながっていくことになります。


参考文献

フランスの市民革命関連書
理解を深める文献
日本国憲法関連書



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