シャドウ (ミステリ・フロンティア)(道尾秀介)★★★★

シャドウ (ミステリ・フロンティア)
やーっとゲット! こないだは品切れだった店も、「このミス」の帯をひっさげて並べてありましたよ。今日もなかったら多分かなりイラっときてたと思いますね……。

人間は、死んだらどうなるの?―いなくなるのよ―いなくなって、どうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、鳳介の母はこの世を去った。父の洋一郎と二人だけの暮らしが始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。夫の職場である医科大学の研究棟の屋上から飛び降りたのだ。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?話題作『向日葵の咲かない夏』の俊英が新たに放つ巧緻な傑作。

で、本作。やはりというか、すごく面白かったです。一気読みでした。二家族のどろどろとした関係を暗示されて、ミスリードされるのも気持ちいいくらい。ただ……続きはネタバレ含みますのでたたみます。

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BL新日本史

BL新日本史

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たまーに、なんでわたしこんな本買ってるんだろ?って思うことはありますよ。とくにボーイズラブ関連。実際のBL書籍には入り込めないものの、何故BLを愛する女子が多いのかということについては興味津々なわけで。ネットでうろうろしてる間にこの商品の存在を知って、今日かなり必死に探してしまったワケです……。
でもぶっちゃけ、あまり面白くなかった……というのは、わたしが日本史を知らないからだと思います。歴史モノ好きな人だったらがっつり楽しめるかも。まー弥次さん喜多さんがゲイカップルだってことくらいは知ってるけど、この作品に出てくる(有名人らしい)人物たちの名前は聞いたことあるようなないような……てかんじなんだもの。だから逆に日本史を選択してる高校生とか読んでみたら楽しいと思うよ。
個人的には、人の名前とか事変名についてくる、サブタイトルがツボでした。たとえば、
空海」=日本ゲイ・カルチャーの教祖
西南戦争」=ホモ軍団、最後の戦い
なんてね、タイトル+サブタイトルだけで笑えたりしましたから。他はまぁ、史実とかに詳しい人に突っ込んで欲しいです。