クリッピングとメモ

2016-05-25 はれ。水曜。

[]『はたらく細胞』。ためしてガッテン+ホラーコメディ+ちょっと佐々木倫子テイストのたのしい血液擬人化お仕事マンガ。

はたらく細胞(1) (シリウスKC)

はたらく細胞(1) (シリウスKC)

なんとなく評判をちらほらと見かけていたので読みたいなと思っていたのを、某日、散歩で寄ったスーパーの書店コーナーで買って、読んでみた。いいかんじ。赤血球と白血球が主人公?の血液擬人化マンガ。まぁ、体内でこんなかんじで血液が働いていますよ、というおはなしなので、基本は「ためしてガッテン」なんだけれど、けっこうその職場の描写がゆるい工場っぽくてたのしいってのがある。ところが、まぁ2巻目までの数話のはなしでいえば、やはりお話の中心は赤血球より白血球とか免疫系のほうになり、つまり、外敵が襲来してそれとのバトル、みたいなエピソードのほうがまぁ面白みがあるようで、そうすると敵を惨殺しまくる白血球のエピソードはホラーコメディーテイストにもなるわけである。で、いちおう医療監修がついてためしてガッテン的に血中のいろいろな細胞たちの活躍を解説しながら進むので、「虫メガネを使わないと読めない系」のコミックということでもある。で、全体的には、ちょっと佐々木倫子テイストのたのしいお仕事マンガ。

2016-05-24 はれ。火曜。

[]通勤電車で読んだ『トラウマの国ニッポン』。

トラウマの国ニッポン (新潮文庫)

トラウマの国ニッポン (新潮文庫)

ふと、学校帰りの商店街の古書店で購入。『弱くても勝てます』とか『素晴らしきラジオ体操』とかの人。とりあえずおもしろい。何冊かまとめ読みしたいけれど、まぁ、すでにあるていどパターンは見えてきそうなので、あんまり見えないうちにおもしろく読みたい。

2016-05-23 はれ。月曜。

[]『子猫をお願い』みた。

子猫をお願い [DVD]

子猫をお願い [DVD]

某日、近所のスーパーの中古DVDセールに並んでいたもので、蓮實本で褒められていたなという記憶から購入。ペ・ドゥナがいちおう主人公で、だけどまぁ、商業高校を卒業してそれぞれの人生がはじまった5人の親友女子たちのおはなし、ていうかそのうち2人は双子でいつもくっついてるんで、お話としてはコネと顔?で企業OLにもぐりこんでヤな女の道を歩み始める系女子と、両親が早くに事故で亡くなりスラム的な家で祖父母と暮らし、職場も早々に傾いて首になり、テキスタイルデザインの道に進みたいのに勉強する金ももちろんなく、高校時代の成績はよかったのに早くもドロップアウトぎみ女子と、その間で折に触れ招集をかけて5人で友情を確かめ合うための連絡係みたいなペ・ドゥナ、このひとは実家が岩盤サウナ店みたいなので、叩き上げの父親が威張ってる実家でふらふら店番なんか手伝ったりしながらまぁふらふらしている系女子、この3人がメイン。で、高校時代は同じ制服を着て親友どうしだったのが、卒業から数ヶ月であっというまに違う人生。で、美人OL女子は会社の中でのサバイバルでストレスをためつつヤな女の道を歩んでいく自分に自虐的になってるし、ドロップアウト女子は金も仕事もなんにもなくてお先真っ暗な気分でいるし、まぁ双子は地元でロハスなアクセサリー路上販売なんかをやっててそれなりにきげんよくしっかり安定感がある(ドラマはない)けど、で、ペ・ドゥナはそんなふうにバラバラになっていく親友たちのあいだでなすすべもないけれど、それより自分自身の現状もさっぱりままならん。そしてあれやこれやあって、それで最終的にはなるほどよかった!となる。

2016-05-20 はれ。金曜。

[]『フィールドノート古今東西』。フィールドノートの使い方あれこれ。研究の手の内を訊かれてウキウキと語る研究者たちのテンションがたのしい超いい本。

なんか評判をみて面白そうだったので通勤電車で。で、超おもしろかった。「100万人のフィールドワーカーシリーズ」というシリーズが出始めてるようで、その一冊。いろんな領域のフィールドワークをする研究者をあつめて、フィールドノートの使い方とかを語ってもらったという。そうすると、研究の手の内を訊かれてついついひざを乗り出してウキウキと語る研究者の人たちのテンションが、読んでて楽しいのである。フィールドワークをやるような人たちって根が楽天的なのかしら、という気もするけれど。自分はどこそこのメーカーの手帳を使ってるとか、何ミリ方眼がいいとか、防水じゃないととか、表紙は黄色がいい(落としたとき目だって見つかりやすかったから)とか、ガラパゴス島調査で現地調達したノートは表紙に亀のイラストがあってガラパゴス感が出てよかったとか、ペンを挿すところが付いててもあまり使わないから自分は切り落としちゃうとか、なんかそういう話から、フィールドノートに何をどう書く(描く)か、どういうフォーマットで書くか、あるいは「何でも」書くか、みたいな話(それぞれのフィールドノートの写真がたくさん挿入されていてたのしい)、具体的にどういう研究でどういうフィールドワークを行いその中でどういう場面で何を書いたか、でもってたとえばさいしょはとにかくなんでも書き留めておいたことが後になってからこういうふうにつながってストーリーになり研究の方向性が見えてきた、みたいな話とか、被調査者の人が「なに書いてるのか?」とか「ちゃんとメモしたか?」とかいってノートを覗き込んだり、補足をいろいろ書いてくれたり、でまたそういうふうにして被調査者の人が描いたものから、被調査者の人たちのものごとの捉え方そのものが見えてきたりとか、まぁいろいろ。具体的でおもしろいし刺激的。

ていうかとにかく、フィールドワークってたいへんだけど好きでやってるよ!フィールドノートの使い方?それ訊く?語っちゃうよ!?というかんじのテンションの研究者の人たちの語りってたのしいなあと。

2016-05-18 はれ。水曜。学校帰りに散髪。

[]通勤電車で読む『女の子は本当にピンクが好きなのか』。読みやすいしおもしろかった。学生さんに勧めるといい。

女の子は本当にピンクが好きなのか (ele-king books)

女の子は本当にピンクが好きなのか (ele-king books)

[]『マッチポイント』みた。

マッチポイント [DVD]

マッチポイント [DVD]

ウディ・アレンというのは、まぁ世代的なあれとして見るべきとしたもんなんだが、けっこうある時期以降のはぱったりと見てなくて、Wikipediaフィルモグラフィーを眺めていると、だいたい『マンハッタン殺人ミステリー』(1993)か『ブロードウェイと銃弾』(1995)あたりを境に、そのあとはほぼ見てなくて、『ギター弾きの恋』(1999)をぽつっと見たぐらい。で、いくつかテレビでやってたのを録画して積読になっているわけだけれど、このまえBSでやってて録画した『マッチポイント』をなんとなく見た。もっぱらスカーレット・ヨハンソンをたのしみに見た。おはなしそのものは定番なはなし。コメディではない(たぶん)。上流階級の一家の「感じのいい」ふるまいがいかにもいやったらしくて、そのへんを笑いながら見るものかもしれないけれどわたくしは不快が勝って笑えはしなかった。ともあれ、主人公のテニス教師の青年が、まぁ出自的には冴えなくて、ロンドンに出てきて狭いアパートに住んでドストエフスキー入門とかちら見しつつ『罪と罰』かなんか読んでたりする。それで、ひょんなことで意気投合したもう一人の青年がじつは上流階級で、テニス青年はその妹に見初められて付き合い始める、そこでまたスカーレット・ヨハンソンに出会い、ぐぐっと惹かれるのだけれどじつはスカーレット・ヨハンソンは上流階級兄の婚約者だったと。で、上流兄・上流妹・テニス青年・スカーレットヨハンソン、という4人でダブルデートとかしてたら、どうやらスカーレット・ヨハンソンはアメリカの田舎から流れてきた女優志願で、4人で喋っていても上流兄妹とは世界が違ってどう考えてもテニス青年と同じ匂いですよと。でまぁなんやかんやあるけれどスカーレット・ヨハンソンをあきらめたテニス青年は上流一家に気に入られて上流父の会社の重役みたいなポストも与えられ、あっさり上流妹と結婚してしまう(このあっさりぐあいが笑うところかも)。ところがきがつけば上流兄はスカーレット・ヨハンソンを振って別の女とあっさり結婚してしまう(このへんのダブルあっさり結婚は笑うところなのだろう)。もっと早く言えよ!上流妹と結婚しちゃったじゃないか!というところで、テニス青年の苦悩のはじまりで、もやもやしてるところに、姿を消していたスカーレット・ヨハンソンが舞い戻ってきて・・・とかなんとか。でまぁなんやかんやあって、さて結末やいかに、というところなのだけれど、冒頭シーンのわざとらしいテニスボールのくだりがどうせ再現されるぞ、と思った瞬間に本当に再現されて、おおそうなのか、と思っていたら、まぁ結末はご覧のとおりということになるわけで、さてそのへんはなるほどウディ・アレン(暗いほうの)だなあと思いはしたけれど、膝を打ったとか感心したとかというところまでいくかというと、まぁ「なるほどウディ・アレン(暗いほうの)だなあ」というぐらいの納得感。