無と遊べ泣く甲斐などないかくなべそ/アトム
今、ある単語を画像検索したら超怖いのが出てきた。どれくらい怖いかっていうと、とにかく見ただけで呪われそうというか悪い夢を見ないではいられないというか百聞は一見にしかずと申しますのでその検索語をお知らせしますとって書たところで郵便ですって来たから玄関まで行ったのに誰もいない。そういういたずらは本当にやめてほしいな。んで検索語は、あ電話鳴ってる。なんで留守電になれへんねん。って出たら何やわからんことを小声でもごもごもごもご言ってて気持ち悪いから切ったった。いたずらは本当にやめてください。えっと、検索語ですね。母親が呼んでる。家にいたのかよ。だったら郵便も電話も出てくれたらよかったんじゃないのか。はいはい今行きますよ。いくら呼んでも出てこないので部屋を覗いたらパソコンのブログを書く画面にこの文章がありました。妻は朝早くに友人と出掛けてまだ帰宅していません。息子は誰に呼ばれてどこへ行ってしまったんでしょう。読めないのですが細かい文字らしきもので埋め尽くされた紙が郵便受けに入っていたのは関係あるんだろうか。一応このブログは更新しておきます。
暑気払いにて鋤焼す手に入らば/虚子
「やい、供養にゃ行くように」行くよ、憂い供養、行く用意苦よう「作ったカツ、食ったか」食ってないし作ってないしっ「離婚し買い物がなしかロリコン歯科医、物悲しかろ」あ、畳文でしたか、というか自分がおしゃれじゃないのは裸みたいな女の子ばかり見てるからだとあるとき気づいたんですよ「かといって男を見ても楽しくない」う、畳文じゃない通常文じゃないっ「どうせモデルとは顔も体型も違うんだから女性が男性用の服を着た男性向けファッション誌があればいいのに」ええ、選挙がつまらないのは投票用紙に名前以外書けないせいですよね、ひとこと添えられた用紙を投票された候補に届ければいいと思うんです「よし、暑気払いにすき焼きしよう」お、すき焼きは冬の季語ですが「暑いときに熱いものを食べる、そしてきんきんに冷えたビール」いいですね、ビールは夏の季語です「じゃあ肉とビールを持って来てくれたまえ」え、私がですか「君は牛を飼ってるだろ」あれは乳牛です「食べたら同じだ」乳が採れなくなると困ります「モモの辺りを五百グラムくらい切ったって乳は出せる」痛いな「殺すわけじゃないさ」そういえばサバの水煮缶って骨まで食べられるじゃないですか、ハモも缶詰にすれば骨切りしなくていいんではないかと「話題を変えても誤摩化されんぞ」バレたか「しかしハモもいいな」あるんですか「君は釣りが趣味じゃなかったか」だから無茶を言わんでください。
異性冴ゆ松と干潟がひとつ繭/犀星
冴ゆるは冬。干潟は春。繭は夏。使うだけなら歳時記を見ればいいけど重ねないためには覚えないといけない、季語。揚げパンってドーナツじゃないのかな、焼きドーナツはパンだろ、と思って、季語のない俳句、季語のある川柳ってそういうことか、と思う。