「ヴァン・ヘルシング」★3/5
大丈夫です、面白いから。
オリジナルのポスターではあんなのやこんなのが後ろに見えてるってことで、そういう宣伝がされてたんだろうと思うけれど、日本ではポスターを始めどうもヒュー・ジャックマン&ケイト・ベッキンセールを中心に、登場人物をメインにした売り方をしているらしい。
日本版のポスターでも、黒装束の男の周りをキバをはやした美女が取り囲んでいたりするし、それでヒーローの名前は「ヘルシング」。ってことはアレが出るのか? って予想は簡単にできる(しかもコピーは「モンスター級アドベンチャー超大作」なんだし)
ヒーローとヒロインが活躍するコスプレもの、もしかしたらモンスターも出るの? ……って程度の予備知識で見に行った方が、きっと何倍も楽しめます。少なくともビックリ! すると思う。
来月早々に公開だけど、まだまだ残暑もキツイ時期だろうからデートムービーには最高だろう。大丈夫、本当に面白いから。
リアルにゴシックなバットマン、といった感じのアクションものです。コスプレものやアクションものが好きな人なら素直に楽しめるでしょう。どっかで見たようなシークエンスとかディテールはいろいろあるけれど、能天気なアクションものなんだからそのくらいでいいのかも。
大丈夫、本当に、本当に面白いですから。総評は……内容にちょっと踏み込んだだけでかなりのネタバレになっちゃうので、細かいレビューはCinemaScapeに書くつもり。
「チョコレート工場の秘密」と「007」の意外な繋がり
「ヴァン・ヘルシング」で一番気に入ったのは、じつは主人公やヒロイン、そして敵ボスの衣装デザインなんだけど、この映画の衣装:ガブリエル・ペスカッチは、来年公開予定の「チョコレート工場の秘密」の再映画化でも衣装を担当するようで、今から楽しみ。
今のところIMDbに記載されている原題は「Charlie and the Chocolate Factory」。
監督はティム・バートン。謎の社長ワンカ氏にジョニー・デップ。
1971年に「夢のチョコレート工場(Willy Wonka & the Chocolate Factory)」というタイトルで映画が公開されているけれど、日本ではロアルド・ダールの原作児童文学「夢のチョコレート工場(Charlie and the Chocolate Factory)」が有名なこともあってか、バートン版がメディアで紹介されるときも一般に「チョコレート工場の秘密」と紹介されている模様。
なんと驚いたことに、この原作者のロアルド・ダールは「007は二度死ぬ」の脚本家だった。
このひとのダークというかブラックな「ジョーク」という芸風で作られたのが「つんつるてん着物のボンド」だとしたら、まああれもアリかな……という気がしてきちゃうのが不思議。
「チョコレート工場の秘密」の原作ファンで、映画版や「007は二度死ぬ」をまだ見ていない人には、どちらも強力プッシュします。
でも、今のうちに言っておきますけど、どっちも相当にヘンです。
- 「夢のチョコレート工場」(脚本もロアルド・ダールその人)
- 「007は二度死ぬ」
それにしても、タイガー田中とニンジャ軍団なんて、チョコレート工場から出てきてもおかしくなさそうだから不思議。
あ、そうだ。「ヴァン・ヘルシング」は007のQや秘密道具が好きな人にも楽しめそう。ってことも付け加えておきます。