おしん 7月7日昼


昨日、7月7日(月)に、新橋演舞場で「おしん」を観劇。

昼の部で、11時30分開演。子役は、初日(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080704/p3)に同じで、佐々木麻緒ちゃんと、ももちゃん。


和服姿の女性が揃って、劇場入り口で「いらっしゃいませ」とかいっているので、劇場が七夕モードにでもなったのかと思ったら、そうではなくて、「やまがた女将会」が観光キャンペーンにやって来たのだった。

開演10分前くらいに、件の女将さんたちが登壇して、客席へのあいさつがあった。小林綾子さんは山形の観光大使をしている、といっていた。

山形新聞にその記事が出ている。↓
http://yamagata-np.jp/news/200807/07/kj_2008070700095.php


いかだに乗って花道の川を下って行くシーンは、明かりが落ちるのが早い。暗くなった客席に、おしんの声だけが響くのが、哀切。

いかだでは、立ち上がった佐々木麻緒ちゃんが、よろけて、ぺたんと座るのが上手いし、かわいいな。このすぐあとの場は、奉公した材木屋で雑巾がけしているから、おしんは、鳥屋から急いで移動しているのだね。

その材木店の外、おしんが花道で洗濯するときに渡してある台は、すっぽんの迫りに載って来るのではなくて、暗転中に置かれている。この七三でのおしんの演技は、1階3列7番の座席が、いちばん至近距離になる。水がちゃぷちゃぷいう音が聴こえるかも。


第二幕の加賀屋の場で、おしんが加代の本をとったとらないでひと悶着あったあと、くにに奥へ呼ばれる。ここの転換では舞台を回して、登場人物たちが座敷へ移動して行くのだが、ももちゃんの加代が、途中で、階段を上がって自分の部屋へ行こうとする素振りをして、それを父の清太郎に止められていた。ほとんどのお客さんには多分見えないところで、川本ももちゃんはおもしろい芝居をしている。

座敷で手習いするときは、半紙にじっさいに「かがや」、「加賀屋」と書いている。お加代さまが投げ出した筆で、本当に畳が汚れて、おしんはそれをちゃんと手ぬぐいでふいていた。


子役の出番の最後で、おしんが「おーおくさま」と泣くのを、(山本陽子さんの)くにが「よしよし、よし」ってするところが、すごくいいな。

奉公先でのおしんちゃん、「へえ」「へえ」と返事するのが、とってもかわいい!


おしんのセリフで、たとえば「堪忍してけろ」の「けろ」は分かるけれど、飴売りが通りがかったあと、「飴けろ、飴けろ」ともいっている。ということは、お店で何か欲しいときは、欲しいもの+「けろ」だけでいいのかな。 サンドイッチけろ、とか、団子けろ、とか? 私が作文すると、団子売ってけろ、などと書きそうだが…。


初日とは、やり方を変えていたシーンもあり、やはり舞台は初日を見ておくと発見がある、と思った。


7日は、団体さんが遅れてのご来場で、係員が事前に周囲の客席に説明していたり、誘導も多くは転換中に行なった模様。