五山送り火

そろそろお盆休みが近づいてきましたね。まだまだ暑い日が続きますが、お盆を過ぎると夏も終わりに近づいてきたという感じがしますね。お盆には、お盆行事の一環として各地で送り火等が行われます。送り火とは、お盆に帰ってきたご先祖の魂を送り出すために焚かれる火のことを言います。そこで今日は、京都の夏を代表する大イベントでもある、五山の送り火(通称:大文字の送り火)を紹介したいと思います。
五山の送り火と言えば「大文字」と言われるように、大文字山をご存知の方は多いと思いますが、それ以外にも4つの山に送り火が灯されます。五山とは、「大文字」「左大文字」「船」「鳥居」「妙法」の5つを言います。この中で、「妙法」は2つの山で、2文字あるのですが、この2つで1つの山であり、1文字と数えます。江戸時代後期には「い」(市原野)、「一」(鳴滝)、「竹の先に鈴」(西山)、「蛇」(北嵯峨)、「長刀」(観音寺村)などの字形もあったそうなのですが、すぐに行われなくなり、今の五山に落ち着いたそうです。また、左大文字は、大の字に一画加えて「天」とした時代もあったそうです。
この送り火では、自分の名前と持病を記した護摩木を焚いてもらうと、その病気が治ると言われています。大文字で焚かれる護摩木は、送り火の行われる前日(15日)の正午から午後8時までと、当日(16日)の午前6時から午後3時まで、銀閣寺門前の志納所で受け付けられているそうです。また左大文字は金閣寺門前、鳥居は化野念仏寺、船は西賀茂にある西方寺で、16日の朝から昼ごろまで護摩木を受け付けているそうです。
送り火で焚かれた木の消炭には無病息災のご利益があるそうです。また、家庭の魔除け・厄除けにもなるそうで、今でも銀閣寺界隈では、旧家の軒先に半紙で包んだ消炭が吊されているのを見ることができます。この炭は、送り火の行われた翌日などに山に登ると持って帰ることができるそうです。左大文字では、この消炭を取りに上る人の為に、特別に17日は一般開放されるそうです。普段は入ることのできない山なので、この機会に上ってみられてはいかがでしょうか。
冒頭でも挙げたように、もうすぐお盆休み。弊社も12日(土)から16日(水)までお休みを頂きます。ご迷惑をおかけしますが、どうぞ宜しくお願いいたします。皆様もどうかよいお盆休みをお過ごし下さい。

●大文字
【所在地】京都市左京区浄土寺七廻り町1
【点火時間】午後8時
●妙法
【所在地】京都市左京区松ヶ崎西山:万灯籠山(妙)、同東山:大黒天山(法)
【点火時間】午後8時10分
●左大文字
【所在地】京都市北区大北山鏡石町1-1
【点火時間】午後8時15分
●舟
【所在地】京都市北区西賀茂船山
【点火時間】午後8時15分
●鳥居(この字形のみ松明です)
【所在地】京都市右京区嵯峨鳥居本一華表町
【点火時間】午後8時20分


不動産(賃貸物件・売買物件etc)の情報は狩野コーポレーションHPへ