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最近はオーディオブログです

過去に学ぶネットコンテンツ「マヨイガ.com」

インターネットは5,6年前のブロードバンドが流行り始めた時にいろいろ実験があって、そういうのが結構忘れ去れられてしまっていて勿体ないなと思うのだけど、ありそうでないのがブログやSNSなどを使った推理ドラマ。
その過去の例として、2001年にTBSがやっていたマヨイガ.comというのがある。これは2000年に検索エンジンを利用したインターネット上でのアドベンチャーゲームケイゾク/GAME』の延長線上にあるものだった。
TBS、ネットBBSドラマ“マヨイガ.com”をスタート[↑B]
ZDNN:今度はBBSドラマ──ナローバンドなTBSのネットドラマ戦略(※InternetArchiveより。文字化けする場合、ShiftJISに変更)
あと、昔、日産かどこかの車の宣伝サイトで、ネットオリジナルのドラマに途中で視聴者が好きな時間軸のところでコメントできるというギミックがあって、ニコニコ動画を見た時にそれを思い出したんだけど、何の車の広告だったのかが思い出せない…。

南極昭和基地のネットワーク環境

極地でのネット環境が気になって、検索で調べてみた。
南極昭和基地におけるネットワーク管理

 昭和基地は、火災等への対処のため、互いに距離を空けたいくつかの建物によって構成されている。それらの建物(12棟の主要な建物)の間は、光ファイバーによって結ばれており、ATM/OC3による155Mbpsの基幹ネットワーク(二重化構成)を形成している。また、支線については、各建物にATMスイッチを配置して、末端まで155Mbpsのネットワークを利用できるようにしている。
 その他にも基地より数百m程度離れた場所に、夏期において利用される建物がいくつかあるが、この間は、無線LANで接続されている。
 なお、昭和基地と外部との通信ついては、インマルサットを利用した9,600bpsによる衛星通信で実現していたが、今年(2002年)2月より、64kbpsの高速デジタル回線による通信が可能になっている。

南極の夏−観測隊同行120日−【18】笑顔が日本に飛んだ−高知新聞記者 南極便り−
それまでの衛星回線はインマルサットのアナログ通信でダイアルアップの9600bpsだったのだが、2002年にデジタル通信になり、64Kbpsになったそうだ。それがインテルサットに変わったのだが、高知新聞の記事によれば16倍だというので1Mbpsは出るのだろう。
NEC南極物語
昭和基地の通信インフラを作ったNECによる紹介。
ANTARCTIC SYOWA WEB CAMERA
昭和基地からリアルタイムで中継している。

ケータイは地方における最重要なネットインフラ

TERRAZINE - 「Mozilla24」に落胆する[↑B]

では、そういった地域では、どのようにネットワークを利用しているのか。それはケータイである。ブロードバンドではなくケータイが常時接続手段なのである。もちろん実際にケータイを繋ぎっぱなしにするわけではなく、「いつでも使える」といった意味では、ケータイでの接続しか他に手段がないのだ。

なるほど、この視点はなかったが、確かに、携帯電話は人が住んでいる場所ならかなりの確率で使える。
ちょっと地方の通信環境を調べてみた。島根県は情報通信環境の整備を積極的に推進しているらしい。
島根県 : 携帯電話の不感地域[↑B]
島根県 : 島根県のブロードバンド戦略[↑B]
デジモン』劇場版で「ネットがなさそうな県」扱いされていた島根県だが、県内全世帯数の99%をカバーしているそうだ。すごい!
過疎地域における官民連携によるブロードバンド通信環境整備(※PDF)
この論文は具体例が紹介されていて面白かった。

携帯電話でネットなんてできるわけない

HSDPA端末にした人が「携帯でも快適にネットができて便利」と言っているのを見て思ったんだけど、携帯は世代によって通信速度がすごく違うから、今使っている携帯が何かで違うんだろうなあ。
自分の場合、2G時代は「携帯でネットなんかできねー」と思っていたんだけど、2Gの場合、9600bpsなんだから、そりゃ遅い。で、3Gになって160Kbpsぐらいに出るようになってから、ようやく「ああ、携帯でもネットできるんだなあ」と思い始めた。
現在2Gの端末を使っている人が「携帯でネットなんて」というのは、現状を見なさ過ぎではある。