さすがの那須与一も降参です。

与一像、ついに撤去へ 度重なるいたずらで−−JR高松駅前・郵便ポスト上 /香川

 修復後わずか2カ月で撤去へ――。JR高松駅高松市)前の郵便ポスト上に設置された「那須与一像」の弓が29日、壊されているのが見つかった=写真。像が壊されたのは7回目。先月2日に修復を終えて設置されたばかりで、管理する高松中央郵便局は像の撤去を決めた。高松北署は器物損壊容疑で調べている。
 同署によると、29日午後7時40分ごろ、交番の警察官が発見。28日午後5時ごろには異常はないことが確認されていた。
 像はブロンズ製で高さ50センチ、幅45センチ、奥行き38センチ。源平合戦で弓の名手、那須与一が馬に乗って弓を引くデザインで、01年5月に設置された。今回壊されたのは弓の上半分。前回は、今年3月に壊されていた。
 同局は像が壊されるたびに修復し、これまでかかった費用は計約110万円。そのため、8月4日に像を撤去することを決めた。同局は「香川の観光に役立つものだったのに、本当に残念」と話している。【高橋恵子

7月31日朝刊 (毎日新聞
[7月31日17時50分更新]

世の中には困った人がいるものです。

それで撤去ですか…
無理に修理しようと考える必要がないような気もしますが、
見るも無惨にボロボロになった彫像がさらし者になるのも、観光地にはそぐわないとも思いますので、
修理できなければ撤去というのは自然な流れなのでしょう。
まぁ、これだけ修理費用がかかってしまえば撤去もやむを得ないのかもしれません。
でも、一部の心ない人のせいでこういう結末に…というのはなんだか釈然としない感じがします。


次回、壊れにくい構造にして再登場…というのを密かに期待してしまいます。


そして、何より、今回の件をきっかけに
市民のマナーももう少し改善されて欲しいなぁと願います。


まぁ、そんなものでしょう。

「理科は実生活に役立たない」 小6の4割、中3は5割 県教委調べ

 「理科の勉強は実生活では役に立たない」と感じている子どもは小学六年で四割弱、中学三年で五割強に上ることが、福岡県教育委員会の二〇〇三年度学力実態調査で明らかになった。結果を受け、県教委は「日常生活と関連づけて学習することが必要」として八月二十三日から福岡教育大で理科教師を対象とした研修を行う。

 調査は昨年十一月に中学三年約二千八百人、今年二月に小学六年約三千八百人を対象に、県教委が作成した学力テストとアンケートを実施。教科ごとに、学習内容が「生活の中で役に立つと感じることがあるか」と尋ねたところ、理科は「ない」「どちらかといえばない」との回答が小六で38・9%。算数(12・8%)、国語(22・9%)、社会(29・8%)を大きく上回った。

 さらに、同じ質問を中三にしたところ、理科は53・2%が否定的な答えで、国語(33・5%)、英語(34・3%)など主要五教科で最も高かった。学力テスト結果は、中学理科の平均正答率が53・9%と最も低く、県教委が難易度に考慮して設定した理科の「設定通過(正答)率」の62・5%を大幅に下回った。県教委は「科学の基本概念を覚えることに重点が置かれ、実生活でのかかわりを考察させることが不十分だった」と分析。

 一方、理科を「好き」「どちらかといえば好き」と答えたのは小六で72・1%、中三で69・5%と、いずれも全国平均を上回った。県教委義務教育課は「一概に“理科離れ”が進んでいるとはいえない。教師の努力次第で子どもは変わる」とし、八月二十三日から三日間、福岡教育大で小中学校の教師四十人を対象に理科の研修を行う。大学教授らが講師となり、実験データのまとめ方や教材の工夫などを指導する。(西日本新聞
[7月31日14時59分更新]

まぁ、役には立たないものでしょうねぇ。
小中学生がそう思うのも無理はないでしょう。
地球の内部構造が分かっても、宇宙や地球の年齢が分かっても、
それが何かに役立つというものではないですからねぇ。
これを「○○に役立つ」と教えようとすること自体無理があると思われます。


あのゴッホの「ひまわり」やピカソの絵だって、目玉が飛び出るような値段がしますが、
画廊の有名な画家の絵の前で「この絵は何の役に立つんですか?」と聞く人はいないと思いますし、
科学ばかりが、「役立つ」ことをやたらと期待されるのは何か変だなぁと思います。


先生方には、もう少し自然現象を理解することの楽しさを学ぶ、という方針を考えてもらいたいものです。
生徒が科学を「面白い」と思えるようになれば理科離れなんて起きないはずだと思います。


理科というのは多分に「トリビアの泉」に近い要素を持っているのでしょう。
世の中というのは、意外と役に立たないけれど面白いものであふれているものです。


ブナシメジではありません。

ホンシメジの大量生産に成功 タカラバイオ 高級食材で販売

  マツタケの香りに対して「味シメジ」とおいしさが称賛されるホンシメジの大量生産に宝ホールディングスの事業子会社、タカラバイオ大津市)が成功した。バイオ技術を活用して秋の味覚の年中食卓に届けることができる。三重県楠町に年間100トンを生産できる初の直営工場を10億円を投じて建設し、今秋にも生産を本格化する。初年度の売り上げ目標は10億円を目指している。
 ホンシメジは人工栽培が難しく、天然ものが大半だった。同社は、キノコ類の遺伝子配列の解析を進めており、香りが良く、人工でも栽培できる耐性の強い本シメジの菌株を選び抜いた。栽培の際に土中に埋めたり、土をかぶせたりする必要もなく、省スペースで育てられる。菌株と栽培方法を特許申請した。ダークブラウンのカサの部分を合わせると、10センチ以上に成長する。
 現在は草津市の研究所で試験栽培し、高級料亭や一部百貨店向けに販売している。量産開始を前に市場調査を進めているが、1本1本が大きくて見栄えがよく、焼いたり、ソテーしたりすると独特の香りと味わいが一層引き立つ特長があり、高級食材として普及を見込んでいる。卸価格は1キロ1万円程度を想定している。
 タカラバイオのキノコビジネスは、1973年に分社化前の宝酒造がJA全農長野に技術供与してブナシメジの生産を始めたのが最初。2003年には、京都府瑞穂町と共同出資した瑞穂農林(同町)がハタケシメジの生産を本格化し、2003年度はキノコ関連で売上高5億円に達している。
 加藤郁之進社長は「マツタケに劣らない香りと歯ごたえがある。従来にない高付加価値のキノコとして販売できる。洋食にも合うので、軌道に乗れば海外での生産、販売も検討したい」と話している。(京都新聞
[7月29日7時20分更新]

以前、「ブナシメジ」が、なぜか「ホンシメジ」という名前で売られていたことがありましたが、
これは正真正銘のホンシメジの話題です。


ホンシメジは、幻のキノコといわれていて、
確か、何かのテレビ番組(「どっちの料理ショー」でしたかね?)でも、山の中を何日も掛けて
キノコ狩り*1をしていました。
そういうキノコが簡単に手に入るようになったらいいなぁと思います。
今はまだ若干高めのようですが…。


実用化したらわたしも食べてみたいです。


*1:ここまで来たら「捜索」という語の方が似合っているかもしれません。