盗まレール
福岡県山田市と川崎町を結び、廃線となったJR上山田線のトンネル(単線、一七一二メートル)内のレールがほとんど盗まれていることがわかり、レールの所有権を持つ同市は十九日、上嘉穂署に盗難の被害届を出した。同署は「レールは鉄の純度が高い。中国の経済成長などで鉄材価格が国際的に高騰していることが事件の背景ではないか」とみている。
トンネルは「熊ケ畑隧道(ずいどう)」(山田市熊ケ畑―川崎町安真木)。上山田線は一九八八年に廃線となり、レールなどはJR九州が九三年に無償譲渡し、そのまま放置されていた。
今年八月に市職員がトンネル内を見た際は異常なかったが、十月二十四日、トンネルを見学した鉄道マニアがレールがないことに気付いた。市が調べたところ、レールは山田市分(七三一メートル)の一部(七メートルと九メートル)を残すだけの状態で、川崎町分(九八一メートル)は全部なくなっていた。同町も被害届を検討している。
同署の調べでは、トンネル内には、レールを二メートルごとにバーナーのようなもので焼き切った痕跡があり、トラックとみられる車のタイヤ跡も見つかった。レールは一メートル分で重さが四十キロあり、数回に分けて盗み出したとみられる。
山田市の担当者は「保存状態がよいレールで、町おこしにも役立つと考えていたのに…」と憤っている。
(西日本新聞) - 11月20日2時17分更新
前に、外国でレールが盗まれた話を書きましたが、
日本でもあるんですねぇ。
日本では鉄のリサイクルは割に合わないような気がしていたのですが、
ちゃんと鉄くずの利用もあるようです。
レールは鉄の純度が高いのですか。
これはちょっと意外でした。
鉄道のレール程度なら多少純度が低くてもよさそうな気がしていたのですが…。
「へぇ」です。
しかし、トンネルの中とは…
ばれないように、発見が遅れるように、ということでしょうか。
バーナーで焼き切ったり、車で持ち出したり、とは
何とも大胆な手口です。
何人かで共謀して盗み出したのでしょうか。
しかし、担当者は、線路を町おこしに役立てるつもりだったようですが、
線路で町おこしが…出来るのでしょうか?
確かに、廃線跡や廃屋を訪れるのが密かな人気となっていますし、
文化財の保存、としてある程度価値はありそうな気がしますが、
町おこしにつなげるにはちょっと無理がありそうな気がします。
まぁ、変なテーマパークを作るよりはましなような気はしますが。
もっとも、犯人たちは、今頃、
「せっかくレールを撤去してやったのに何を言っているのか」
と言っているかもしれませんがねぇ。
どこがどう「新潟県中越地震のよう」なのでしょうか?
宮城県の浅野史郎知事は19日、県営宮城球場の改修工事の安全祈願祭に出席した際、神事の後のスピーチで、改修工事の様子について「新潟県中越地震のようだ」と述べた。同球場では、今月から内野席の撤収など一部工事が始まっており、発言はその様子を新潟県の被災地に例えたもの。
退席後、記者団から「不謹慎ではないか」と指摘された知事は「そういう解釈をされるなら不本意だ。災害みたいな感じがするから引用したが、適切ではなかった」と釈明した。
(時事通信) - 11月19日18時1分更新
「新潟県中越地震のようだ」…ということだそうですが、
不謹慎以前の問題として、
球場の改修工事の、どこがどう「新潟県中越地震のよう」なのでしょうかねぇ。
災害みたいな感じ、というのも全く意味不明です。
それにしても、妙な比喩を思いついたものです。
痴事知事になる人*1というのは、一般人にはないセンスを持ち合わせているいうことでしょうか。
もし仮に宮城球場が宮城県沖地震で潰れたら*2、
知事は「球場の改修工事のようだ」と表現するつもりなのかもしれません。
要するに、「新潟県中越地震」に興味を示していることを
アピールするためのパフォーマンス、ということですかねぇ。