宿願の北海道・3未踏地紀行

 南国育ちの私は北に憧れを持ち、どうしても北指向になり勝ちです。いきおい北海道は国内旅行としては最高の行楽地で、わが国唯一の亜寒帯気象と相俟って、本土では味わえない風物詩や、海陸の自然な食物に出会えます。最近は日本人観光客だけでなく、韓中台など外国人観光客が多く訪れるようになったのも、自国にない豊富な観光資源に恵まれているからでしょう。私も大好きな旅行先で、仕事を別にしても、両手で数えるほどこの北の大地を訪れていますね。
 ところが訪問回数が多いと言いましても、この広大な大地を隈なく見たかと問われますと、「とんでもない ほんのごく一部だけです」と答えることになります。旅行会社の企画もどこか重複していまして、同じ所を何度も訪れることになるのは、よく経験されることと思います。でもこれは必要なことでして、北海道は気象の変化が大きく、観光予定先が”霧が深くて”、”海が荒れて”、”寒波が強くて”等々で、見物できないことが多く「次回を楽しみにして!」と謂うことが多いのです。私の経験では、摩周湖はこれまで4回訪れていますが、湖面が見えたのは2回で、2勝2敗は善戦の方です。

 本題ですが、6月23日〜25日の3日間、”道東のさいはて”の触れ込みに乗せられて、北海道を旅して来ました。今回このツアーに参加した動機は、過去に行ったことのあるコースでしたが、天候の加減で観光目的が達成しなかったもののリカバーのためでした。
 3未踏地は、過去のツアーで予定にありながら、気象の変化で観光できなかった箇所です。それが今回幸運にも目的が叶いましたので、嬉しくなってブログにアップすることにしました。

<旭岳と姿見の池散策>
ロープウエー姿見駅から旭岳を望む
 
 この日は6月下旬には珍しく降雪があって、姿見の池までの散策は雪が深く、高齢者は無理をしないことにしました。しかしこれだけ眺望に恵まれるのは運がいいとのガイドさんの声でした。


知床半島の観光船クルーズ>
船上からカムイワッカ湯の滝を眺望
 
 ウトロ港から出航する知床観光船は、波浪が高い場合と濃霧ですと欠航します。半島の先端まで行って帰ってくる長距離のコースもありますが、私たちのコースは、半島の半分ほどの”カムイワッカの湯の滝”で折り返す1時間半のものでしたが、これも3度目の正直で観光できたのは幸いでした。本来ですと、画面の上方は知床連山が望めるそうですが、今回は霧のヴェールに包まれてお預けでした。

ノロッコ号釧路湿原
    ノロッコ号車窓より釧路湿原を望む
 
 ノロッコ号はJR釧網線塘路―釧路間をレトロ風客車5両連結で走らせ、車窓から釧路湿原を存分に堪能して貰う趣向で、たいへん愉しかったですね。途中タンチョウヅルを垣間見た人もいて、話が弾みました。


 今回の北海道旅行は、天候も幸いし快適なものになりました。北海道の6月は花盛りでもありますし、梅雨もありませんから本土からの旅行としてはお薦めです。