みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

 寒の戻り

 イワシのオリーブオイル漬けが5パーセント引きなので、1箱(缶48個入り)を買い、電動自転車の後ろのカゴに入れる。前のカゴにも野菜などいっぱい買ったのを積む。
 裏道を通って帰る途中で自転車止めて、携帯が気になってチェックしようとしたら、荷物の重みでハンドルが反転し、車体を支え切れずに自転車ごと倒れてしまった。起き上がろうとしても、荷物と電動自転車の重みで動かない。そこに後ろから軽自動車がきて、止まった。仕事着の若い男性が「危ないからそのままで、今起こします」と自転車を起こしてくれた。
 「どちらに行くんですか」と聞かれたので、進む方向を指さしたら自転車の向きを変えてくれ、「気をつけてください」といい、車で去っていった。深々と頭を下げてお礼をいったが、恥ずかしくて顔をまともに見られなかった。仕事中だろうに、言葉かけといい、動作といい無駄のない動きと、その爽やかさに感服してしまった。こういう若者がいるのだから日本も見捨てたもんじゃない。手から足まで打撲した所がまだ痛いが、何となくいい気分が持続している。
 それにひきかえ、あの若者よりもケタ違いの報酬を得ている国会や都議会、地方議会の劣化はどうだ。仕事や子育てに追われる若い世代や子どもたちのために、おばさん、おじさん世代が頑張らねば。

 天皇皇后のパラオペリリュー島慰霊の旅、お二人の健康状態が心配だったが、たぶん最後であろう国外への慰霊のたびを無事終えられたことにひとまずほっとした。
 中東での殺戮や各地で起きている自爆テロにも劣らぬ、残虐な死闘を繰り広げたペリリュー島での日米軍。天皇皇后の表情に、言葉にならない戦争への深い悲しみと空しさを感じたのは私だけだろうか。慰霊のニュースの画面は、国会議事堂に切り替わり、安倍首相が集団的自衛権の範囲について、そして戦後70年の安倍談話の中身について話すのを流している。
 70数年前と同じように、日本は破滅への道をひたすら突き進んでいるのではないか、といういやな気分は濃くなるばかり。