千代田線古本ツアー

今日で、「はてな」の日記をはじめてから2カ月が経過した。まさかこの間、途切れずに続くとは思いもしなかった。最近では会った人から話したつもりのないコトに言及され、「日記で書いてたでしょ」と云われること、しばしば。嬉しいけれど、生活全部がまる判りで恥ずかしい。でも、あまり気負うと途端に書くのがつらくなるから、この先、トツゼン休む日があってもそっとしておいてください。


昨日買った神蔵美子『たまゆら』(マガジンハウス)は、スゴイ写真集だ。著名人に女装させるなんて単なる悪趣味だと、見る前は思っていたが、現物を見ると、その人の持ち味が、ふだんは隠されている部分もふくめ、写真に現れている。田中小実昌の修道女、宮台真司のコギャルもいいが、いちばんイイのは坪内祐三さんの「アメリカン・ダイナーのウェイトレス」。このお姿、最高。その次によかったのは、神蔵さんと女装した父親との写真。「ME&MY FATHER」というキャプション。


朝、10時過ぎにお茶の水へ。〈丸善〉を覗くが、相変わらずつまんない本屋である。30分に、大阪の貸本喫茶〈ちょうちょぼっこ〉の福島杏子さんと待ち合わせ。今日は彼女を千代田線沿線の古本屋に案内するのだ。〈三進堂書店〉を見て、古書会館の前まで来ると、綾瀬〈デカダン文庫〉のおじさんが向こうからやってくる。福島さんのコトをぼくの奥さんだと間違えられる。会館で「ぐろりや会」を見たあと、近くの〈ボヘミアン・ギルド〉、〈かげろう文庫〉を見る。ココでセドローくん合流。


ここ一年ばかり気に入っている、カレーうどんの店〈アツマル〉へ。うどんにタマゴ、ご飯を入れて食べる。幸せ。千代田線で終点の綾瀬へ。さっきの〈デカダン文庫〉へ。おやじさん、相変わらず元気だよなー。ここで〈立石書店〉のイチローくんも合流。次に北千住に行ってブックオフ。さっきは値段がきちんとしていてセドリようがなかったセドローくんとイチローくんが、急にイキイキしはじめるのがオカシイ。そのあと、〈カンパネラ書房〉。


西日暮里に行き、あとはいつものコース。〈古書ほうろう〉(モクローくん大感謝祭の売上を受け取る。ウレシイ)→〈往来堂書店〉→カフェ〈NOMAD〉。ここで旬公が合流。ノマドで僕の大学生時代の家計簿と中学生のときのメモ・ノートを見せる。いまとホトンド変わってないことに、みんな呆れていた。最後に〈オヨヨ書林〉。そのあと、東大構内を通って、本郷三丁目まで行き、そこで友達と会う福島さんと別れて、代々木上原へ。昨日忘れ物した古本屋でモノを受け取り、その近くの焼鳥屋で飲む。今後やりたいイベントなど、実現すればオモシロイなー、という話し多数。


千代田線のほぼ最終で西日暮里へ。帰りに深夜スーパーで早売りの「ヤングマガジン」を買ってきて読む。「代紋TAKE2」が最終回。さほど好きではなかったが、原作者と漫画家の対談を読んで、15年前の第一回を思い出した。荒唐無稽なハナシだなーと思ったものだ(最後までそう思っていたが)。15年前といえば、1989年。つまり、ぼくの大学4年生の頃だった。長かったような、あっという間だったような。日本酒と焼酎を交互に飲んで酔っ払ったので、そろそろ寝よう。