やあ、お久しぶり

kawasusu2005-12-19

一週間あいだが開いてしまいました。先週は、麹町〈A/Z Books&Cafe〉にて『ブックカフェものがたり』刊行記念の「書店員ナイト」があり85人が集まってくれたり(12月12日)、葉山の奥成達さんにインタビューに行き、鎌倉のバー〈TONOYAMA〉に連れて行ってもらったり(15日)、風邪で一日寝込んだり(16日)、東中野の〈ポレポレ〉で坂田明ジム・オルークのライブを見たり(17日)といろいろありましたが、日記を書くに至らず。昨日はひたすら原稿を書いてました。


この間に読んだ、いちばんオモシロイ本、それは『江口寿史の正直日記』(河出書房新社)だ。ぼくは江口のファンであるにもかかわらず、『コミックCUE』が終わった辺りから、その動向をほとんど知らずにいた。だから、自分のサイトで日記を書いていたコトも知らず、今回の本に収められた1999年〜2002年までの日記を読んで、ああ、こんな仕事をしていたんだと知った。それと同時に、いつまで経っても相変わらず、「描けない」「仕事やる気がない」を繰り返している「BIG E」に感心する。昔『ストップ!ひばりくん』で「白いワニが来た」とかやってた頃には、「マンガ家なのにマンガ描けないってどういうこと?」などと疑問に思っていたが、ぼくも書けない、怠け者ライターの一人となった20年後のいま、日記の記述がいちいち身にしみる。それにしてもずいぶんと「正直」な日記だよなあ。マンガ原作者K・M氏と組んだ仕事が最後まで続いたのか本では判らず、気になって気になってサイトにまでアクセスしてしまった(2003年の日記はアップされていなかった)。まあ、結局落としたんだろうなあ。描きおろしのマンガ「金沢日記」は、山上たつひこの復活作「中春こまわり君」のアシスタントに行ったハナシだが、コレもかなり緊迫した内容だった。

江口寿史の正直日記

江口寿史の正直日記


さて、今日は朝9時起き。この一週間、手を付けては書けずに手放していた原稿を、一気に片付ける。もっとうまく書きたかったが、60点ぐらい。もう一本書いて、どうやらヤマは越えたか。7時に西日暮里で、右文書院の青柳さんと待ち合わせ。〈大栄〉に入って、できたばかりの川崎彰彦『ぼくの早稲田時代』(2700円)の見本を受け取る。ハードカバーでずっしりと重い。挟み込みの栞も24ページという、常識ハズレのページ数だ。この連載を本にしたいと、川崎さんの周囲の人たちに頼まれてから3年近く、青柳さんと出会ったおかげでようやく世に出すことができた。青柳さんと装幀の林哲夫さんに感謝したい。さて、見本はできたけど、書店への配本はホントの年末になりそう。〈書肆アクセス〉など一部の店には年内に並ぶけど、ほかは年明けになるかもしれません。見かけたら、ぜひ手にとってご覧下さい。旬公も合流して、9時過ぎまで話す。


ウチに帰ってから、松坂屋「銀座バザール」に出す古本の値札を、旬公につくってもらう。明後日搬入だというのに、これから値段付けだ。果たして何冊持っていけるだろうか。どきどき。