第15番札所 観音寺(今熊野)
■本尊:十一面観世音菩薩
■開基:弘法大師
■開創年:弘仁年間(825)頃
■住所:京都市東山区泉湧寺山内町32
■錫杖で岩を突くとコンコンと清水が湧き出てきたので、五智水と名を付けた。今も清涼な水が絶えることなく出ている。
■永歴元年(1160)後白河法皇は山麓に熊野権現を勧請されたときに、当寺をその本地堂として信仰せられ、山号を新那智山観音寺と称し、この地を今熊野と名付けられた。一般に今熊野観音寺と呼ばれている。
■総門から広い道は静かであり、緑に包まれる。朱塗りの鳥居橋を渡ると、ますます深山幽谷に足を踏み入れた感じがする。音無川の流れの音、樹々の梢を渡る風の音を聞きながら癒されてくる。
■御詠歌「むかしより たつともしらぬ いまくまの ほとけのちかい あらたなりけり」
■■付近には泉湧寺、三十三間堂、清水寺、東福寺、京都国立博物館があるはずである。その中で、このお寺を参拝中での印象に残っていることがらが、鮮明に浮かんでこないのである。だいぶ記憶が薄れてきていることを実感している次第である。