数学ガール上(原作 結城浩 作画 日坂水柯)
- 作者: 結城浩,日坂水柯
- 出版社/メーカー: KADOKAWA(メディアファクトリー)
- 発売日: 2008/11/22
- メディア: コミック
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これでも、ことひとさんは大学のときに数学科でねぇ……と思い出話にひたってみる。
あー、大学の時、ミルカさんがいたら、もっとまじめにやってたね!
というより、テトラちゃんでも……
という戯言はさておき、数学のお話。
実は、原作はSchatzkisteに置いてあったのをちらっと読んだことあるんですけど。
でも、こうしてマンガにすると、よりわかりやすいなーって。
数学って、中学高校と嫌われ者だし、実際に直接使えるところなんてほとんどないから、
人気がない科目の代表的なものかもしれないんだけど、
本当は、とっても素敵なんだよ?
有限と無限の間を自由に旅して、いくつもの世界の扉を簡単に開いていくっていうのは、
数学の自由な発想から生まれるんじゃないのかな?
そして、ちょっと強引かもしれないけど、数学の考え方っていうのは、
いろんなところに使えると思う。
例えば、ボクが専門の教育も受けていない、まともに哲学書も読んでないのに、
そこそこ小説について考えたりできているのは、数学の概念で理解している、
というのがあるからだと思う。
まぁ、その分、他の人に説明するのが難しいんだけど。
繰り世界のエトランジェ第四幕青のラメント(赤月黎)
繰り世界のエトランジェ 第四幕 青のラメント (角川スニーカー文庫)
- 作者: 赤月黎,武藤此史
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/11/29
- メディア: 文庫
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今回も絶好調?
裏切りと絶望が醍醐味のシリーズだけど、今回はそれほどでも?
主人公たちが精神的に強くなってしまったからかなぁ……
そう言う意味では、普通のシリーズになりつつあるのかもしれない。
いや、これが一般的なのはわかってるんだけど。
とりあえず、表紙の冥にどきどきしつつも、ヒロインはカタナだよね!?と思わずにはいられない今日この頃。
ファミリーポートレイト(桜庭一樹)
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: 単行本
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これは……とうとう踏み込んだか……と思う。
赤朽葉のようなスケール感や、私の男のような圧倒的なものはないんだけれど、
そのかわり、業──そう、業が感じられる。
小説を読むこと、そして、小説を書くことの業が。
その意味では、青年のための読書クラブに通じるものがあるのかもしれない。
南の方に隠れ住む異形の青年たち、文芸病棟の患者、
その病は決して治ることなく、深々と胸の奥に巣食い続ける。
黒く、内に籠るように爆発する情念。
一行ごとから、一語ごとから、一文字ごとから滲み出る澱のような思考。
あぁ、これは覚悟だ。