天皇制を廃止したい勢力って存在するの？

　たけしのTVタックルは相変わらずハマコーの独壇場。ハマコーが先の大戦に関して昭和天皇に責任があるに決まっていると発言したのにははっとさせられる。確かにヤクザ屋さんの論理から見ても、子分だけ責任を問われて、親分だけ責任なしってのはおかしいという考えはまっとうであろう。むしろ天皇陛下は占領政策に有益だから利用したGHQと、その考えに乗り東京裁判を受け入れた日本の保守本流政治にハマコーは違和感があるのであろう。自民党の舛添要一も民主党の長島昭久も基本的には天皇陛下のは戦争責任はなく軍部にあるという戦後保守の官僚的優等生解釈に立脚しているので、ハマコーの毛色の違いが際立った。実際にわかりやすいのはハマコーの考えであるのだが。
　しかしハマコーが最後に、天皇制の廃止を目論む人間の陰謀だと吼えたのは？？　天皇制廃止を目論む人間がいるという話は女系天皇議論の時もよく出たが、いったいどこの誰のことか？私はしょぜんネットウヨの妄想の世界での脳内左翼のことか？と思っている。そんなネットウヨレベルをハマコー先生にしてもらいたくなかった。
　日本の天皇制の特異性はいつの時代もそれを廃止しようという勢力が生まれずに、それを利用しようという勢力しか生まれなかったことだと思う。戦争相手国でさえそういう考えであったし、共産党でさえ本気で天皇制廃止の運動を行ったことがない。これは基本的に今もかわっていない。その辺の基本的理解が足りない人がどうも多い。