働きすぎの時代

働きすぎの時代 (岩波新書 新赤版 (963))

働きすぎの時代 (岩波新書 新赤版 (963))

過労の実態とその背景、原因をいくつかの視点からまとめた本。過労の事例を列挙し、日本だけの現象ではないこと、モバイル機器の発達によるいわゆるテレワークの問題、「消費資本主義」というキーワード、フリーターを中心にした雇用形態の問題、労働時間の問題など。
ニートという働かない人の問題がある一方で、過労の問題は解決しそうにないどころかますますひどくなっているようだ。アルバイト、派遣社員といった働き方がどんどん増えて人生の先が見えない人が多いとのこと。そりゃライフプランが立てられないわな。
雇用の確保は企業の社会的責任の重要な一つ。もっと雇え。みんなで幸せになるみたいな視点がないと社会が崩壊して結局自分も…みたいなのはあまりにも共同体主義的か。