ワシントン旅行記(3)映画とオペラ

午前6時30分起床。
昨日で渡米の目的が達成されたので、日中の行動をどうすべきか悩む。
どういうわけか、ドアのところにワシントンポストが置いてあり、さっそく映画館をチェック。Eストリートの映画館で2本観ることとする。
午前9時過ぎ出発。14ストリートをモール方向に南下。途中の店屋で朝食。フルーツ盛り合わせ。
モールの手前で水族館を発見。ちょうど研修時に建築中だったやつで、ちょっと興味が湧いてきて、ドアを開ける。タダだと思っていたら、5ドルかかる。やめようとも思ったが、警備員に見られており、ついそのまま入ってしまった。
中は大したことなかったが、南アメリカの水棲動物が珍しかった。
20分程度で退出。
10時過ぎ、再びサックラー美術館へ。気に入った何点かの肉筆画を見て、最後に、富士に笛を吹く童子の絵に別れを告げる。
11時前、退館。ちょうど日本人のツアー客が入ってくるところであった。この旅行で初めて観る、日本人団体客。
歩いて、Eストリート映画館へ。

表向きは古い建物だが、中は、広い今時のシネコン
ここはインデペント映画のみ上映するところのようだ。前はなかったはず。

観終わって、午後4時過ぎ。オペラは7時なので、まだ時間がある。
色々歩いてきても、DVDショップが見つからないので、思い切って、フレンドシップ・ハイツまで行ってみる。
レッドラインで到着。かつては何度も行き来したはずなのだが、出口もわからず、外へ出てみると、随分風景が変わっていた。
地下のモールは、自分の思っていたところと違うところにあったが、映画館もブロックバスターもなくなっていた。かわりに、より洒落た衣料店や、雑貨屋、スポーツジムがあった。
バスターミナルは、工事中のような感じ、スーパーのジャイアンツはなくなっていた。
少なからずショックを受けて、30分足らずで、フレンドシップ・ハイツを後にする。
そのまま、ケネディ・センターへ向かう。
午後6時前に到着。

ギフトショップでおみやげを買い、時間までロビーのソファで仮眠。
午後7時より、オペラ『La Clemenza di Tito』。
上演は正味2時間程度だが、休憩もあったので、終わったのは午後9時30分過ぎか。
真っ直ぐ、ホテルへ帰る。遅い夕食は、CVSのサラダ。フォークを忘れ、手で食べる。
湯船につかり、午前1時頃、就寝。

『The Notorious Betty Page』

Eストリート・シアター。
最初に、『ノトーリアス・ベティ・ペイジ』。白黒とカラーが混在。ベティ・ペイジがアングラのピンナップ・ガールをあっけらかんと勤めるのだが、その心境が今ひとつわからない。主演女優は案外魅力的。ヌードも明るい。
帰国してから見つけた、まぐまぐのレポートサイト。↓

ベティ・ペイジを演じたG・モルに批評家熱狂!
興行的にはそれほど目立たなかったが、批評家たちを唸らせたのが「The Notorious Betty Page」。1950年代にエロティック・アイコンとして崇められた実在のモデル、ベティ・ペイジの半生を描いた作品だ。3日間でアベレージ8000ドル未満という数字は平凡で、作品に対する批評家の評価もそれほど高いわけではないが、注目はペイジ役を演じたグレチェン・モルに集まっている。彼女の演技はまさに作品の魂とも呼べるもので、早くも来年のアカデミー賞主演女優賞を取り沙汰されているほど。作品の規模を考えるとそれほど易しいものとも思えないが、それでも2006年公開作品としては最初の同部門有力コンテンダーということはいえそうだ。
果たしてどこまでBUZZを維持できるか。

『Free Zone』

次に、同じ劇場で、『フリー・ゾーン』。ナタリー・ポートマンが出演とあって、真っ先に決めたのだったが、さっぱりわからず。
イスラエルへ旅行したナタリー・ポートマンを乗せる女性タクシー・ドライバー(カンヌで主演女優賞とったそうだ)が、夫の代わりに、これも謎の女性から金を受け取ろうとするが、パレスチナとの紛争の狭間で、よくわからない展開が続く。
途中、思い切り眠ってしまった。最後、ナタリー・ポートマンは、走って国境を横切り、二人の女性は金のやりとりを車の中で延々と続けるが、何故そうなったのか、理解不能。久しぶりの経験。
冒頭、タクシーの中の、ナタリー・ポートマンの泣き顔のアップが延々と続く。そこにかぶさる「犬を殺した・・・」とかいう歌詞の歌が非常に心地悪かった。
カンヌ映画祭のサイト