遙かなるふるさと 旅順・大連

昨日は、シネマ ジャック&ベティに行って、羽田澄子監督の長編ドキュメンタリー「遙かなるふるさと 旅順・大連」を観てきました。
j&B情報はこちら→http://www.jackandbetty.net/harukanaru.html
映画公式サイトはこちら→http://www.jiyu-kobo.com/
 上映後、監督の舞台挨拶&トークがあり、その後1階の「横浜パラダイス会館」に場所を移して交流会でした。交流会には、20人近い人が参加して満員盛況でした。大正15年旅順生まれの監督が、ご自身のライフヒストリーをドキュメントにしたものだけど、僕も行ったことのあるところがたくさん出てきて・・・というか、ほとんど知ってるところだったので、「あ、ここ知ってる。ここも行った」なんて、観ながら言いたくなってしまうほどでした。旅順女学校出身だとかで、その学校跡を訪ねる場面。校舎が残ってないので気づきませんでしたが、6月に僕も行ってた。上の「旅順師範学校」の対面で、下のカン君が写ってる「旧・旅順ヤマトホテル」右隣にあったようです。今は軍関係者用の高級低層マンションになっていて、門前はご覧のような市が立つところです。
 映画の詳しい内容はリンク先を観ていただくとして、やっぱりおもしろかったのは交流会でしたね。やっぱりいるんですよ。監督に何か質問は?と言われて、「感想なんですけど・・・」と前置きして自分の話を延々と語る人。誰か止めないとこれだけで終わっちゃうぞ、この人の話じゃなくて監督の話を聞きに来てるんだぞ、とJ&Bの社長の方を振り返るも、むなしく・・・。でも、もっとスゴイ人がいた。「(日清戦争時に日本軍が旅順の住民を虐殺した事件について)そういうこともあったかもしれないけれど、それはそういう時代であったからある程度しかたないことで、戦争の時はどこの国でもやってることで、・・・云々カンヌン・・・、それよりも、最近の中国や北朝鮮のやってることをみると、日本もこれから国を守ると言うことをしっかりやっていかなければならないと思いますね。」・・・・・・まぁ、そういう考えを持っている人は珍しくはないですが、この映画を観て、どこからそういう感想が出てくるのか不思議。というか、そもそもどういう映画だと思って見に来たのかな? これには監督もとまどいの色を浮かべて、「そんなふうなことを言われるとは思ってなかったので・・・」と困惑。しょうがないのでフォローの発言をしてみました。「監督の個人ヒストリーでなくて、ちゃんと普遍的なメッセージになってましたよ」と言ったら、会が終わった後、お礼を言われました。我が家の両親と同世代の監督の若々しいことに感心しました(ウチの両親も負けずに元気ですが)。ある一時期、ウチの父と羽田監督は同じ大連の空気を吸っていたことになるので、最後に個人的にも少しお話しさせてもらいました。
 そういえば鞍山の藤龍、先日、留学生K氏のご家族が大連に遊びに来たとかで、案内役として大連に行ったと言ってました。あらためて、旅順・大連に行きたくなりました。