大阪の京阪天満橋近くにある「働く人々の歴史を未来に伝える図書館」です。 「エル・おおさか」の4階にあります。
エル・ライブラリーは大阪にある産業・労働資料の専門図書館で、正式名は「大阪産業労働資料館」。完全民営の専門図書館として財団法人大阪社会運動協会により運営されている。小規模ながら、公立図書館では見られない貴重な資料が多数ある(沿革はウィキペディア参照)。
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大阪社会労働運動史〈第9巻〉世紀の交差
エル・おおさか(府立労働センター)1階に設置しているエル・ライブラリーの看板に「古本市・バザー開催中!」と大きく書いた紙を貼ったせいだと思うのですが、先月から古本市とバザーを覗きにこられる方が増えました。 しかし、古本とバザー用品が少々心元ない状態です。 おうちにご不要の品がありましたら、ぜひご寄付をお願いします。 バザー用品:文具などの小物。靴下・タオル類。衣類(新品・洗濯済み)。カバン類。 (電化製品と食品は遠慮しております) 古本:文庫本が非常に人気です。 (古いものは字が小さいので敬遠されがちです) 手軽に買える小物が人気 ちょっとスカスカ 文庫本が人気です ・エル・ライブラリーまでお…
研究会「職場の人権」が主催する合評会の動画が公開されています。当館の館長谷合も登壇。 ◆2024年1月20日開催 第231回研究会 報告集熊沢誠氏最新刊『イギリス炭鉱ストライキの群像 新自由主義と闘う労働運動のレジェンド』を読む報告者①大阪経済大学 伊藤大一さん報告者②全国印刷出版産業労働組合総連合会(全印総連)井上俊幸さん報告者③エル・ライブラリー 谷合佳代子熊沢誠さんのコメント(24分)動画は↓ syokuba-no-jinken.org 上記動画は報告者ごとに分割されているので、見やすいです。本書を未読のかたはぜひ、本書をご購読ください。当館内で割引販売中です! 詳しくは↓ 熊沢誠『イギ…
エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)2010-06-11 『女の本屋(ウィメンズブックストア)の物語』 - エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館) 次代を紡ぐ伝記資料紹介 1982年日本で初めて女性問題専門書店「ウィメンズブックストア」を創めた、中西豊子の個人史であると同時に、日本のフェミニズム運動の歴史を知ることができる書でもある。 中西豊子は1933年京都市生まれで、高校・大学もその後の幅広い活動の地も京都である。少女期の戦争体験や敗戦で歴史の価値観が変わる原体験は、後の活動に大きく影響した。 大学卒業と同時に8年つき合っていた従兄と結婚し、2人の子を産み育て、平均的な“専業主婦”生…
研究者の論文や博士論文などに当館の資料を活用いただくことは多いのですが、卒業論文ではなかなか使いきれない学生さんもおられるので、これまであまり活用事例はありませんでした。また、たとえ卒論に当館資料を使ったとしても、その結果を報告に来てくださり、さらにその卒論を寄贈してくれるというケースはありませんでした。 このたび、恵贈第一号の卒論寄贈者、西原伊織さんと西原さんの卒業論文を紹介いたします。 「大阪交通労働組合婦人部におけるバス女子車掌の待遇改善運動」近畿大学文芸学部文化歴史学科2023年度卒業論文(77,544文字) 西原伊織さん(左)と伍賀偕子さん 西原さんは卒業論文を書くための資料を探して…
このたび、映画研究者の鷲谷花さんがご著書『姫とホモソーシャル』でサントリー第45回学芸賞を受賞されました。おめでとうございます! 鷲谷さんは幻灯研究者としてもすぐれた成果を残しておられる方で、これまで何度も当館とともに幻灯上映会を開催していただきました。専任の研究職に就くことなく3人の子育てをしながら大変な苦労をして日々の研究に精進された結果が、このサントリー学芸賞という栄えある受賞となったことは、ほんとうに素晴らしいです。 下記リンク先にご本人のコメント全文が掲載されています。その中で、エル・ライブラリーにも言及していただきました。 「専門的に資料を集めて保管するアーカイブがあってこそ、文化…
11月23日に開催された大阪大学グローバル日本学教育研究拠点主催のイベント「日本近現代史ワークショップ——Laura Heinさんを迎えて」に登壇のため来阪されたハイン先生と、グローバル日本学教育研究拠点副拠点長の宇野田尚哉先生(大阪大学大学院人文学研究科教授)と、宇野田ゼミの院生である李嘉棣さん、そして私で、22日の午後に淀屋橋の適塾を見学したのち、当館にハイン先生をご案内いたしました。 ハイン先生が監修された『新ケンブリッジ日本史』の第3巻「近代日本と帝国主義(1868年〜21世紀)」は、1990年代に発行された旧版を大幅に書き換え、新たな日本近現代史の歴史像を描き出したものです。その詳細…
2023年11日5日(日)朝刊に掲載された、大島三緒さんが執筆された記事です。 「ストライキなき日本、「もの言わぬ社会」が変わるとき」 今年の西武・そごうストと70年万博ストライキをからめてストライキについて考える、力のこもった記事です。物言わぬ時代にブラック職場が横行すると指摘しています。 この記事では当館の資料とスタッフ伍賀偕子(ごかともこ)の証言を活用されています。ウェブ版は有料読者限定記事です。当該記事で紹介されている70年万博開催時に結成されたエキスポ綜合労組の資料は、伍賀偕子が収集し、目録も作成済みです。エル・ライブラリーで閲覧可能です。 詳しくは↓ 「70年万博とエキスポ争議」関…
2023.10.26追記更新: 報告会は23名のご参加、主催者スタッフ含めて27名でした。熱心に映像を見ながら報告を聞き、そして茶菓子をいただきながらの交流会では会場全員が発言して思いを語り合いました。戦争というのは始まってしまえば終わらせるのは容易ではないことが玉本さんから語られました。「戦争」とは何かを少しでも知る、戦時下に生きる人々に心を寄せることの大切さを痛感しました。 司会の社納葉子さん(左)と玉本英子さん(右) また、玉本さんのお話を聞きながら、わたしは、パレスチナの戦争はもともとホロコーストを逃れたユダヤ人がパレスチナを占領して住民を追い出しイスラエルを建国したことに端を発すると…
「知られざる運動家たち(2) 桂あや子」(戦後労使関係史余滴 第38回) 仁田道夫 [著](『中央労働時報』1307号28~31頁/2023.9/B5判) 公益社団法人全国労働基準関係団体連絡会が発行する月刊紙『中央労働時報』は、「労使関係と労使紛争の専門紙」として1946年9月から毎月発行されてきている。そこに「戦後労使関係史余滴」コラムが30回以上連載されていて、東京大学名誉教授の仁田道夫が執筆している。労働運動家や労働行政官僚・労働委員会事務局職員、使用者側の人物に続いて、1303号から「知られざる運動家たち」シリーズが始まり、初回は「辻井民之助」が登場。友愛会・総同盟の古参の活動家だが…
同題名の『大阪砲兵工廠新聞記事集成』の大阪毎日編は、1/28に本欄で紹介しているが、同著者の久保在久が、続けて大阪朝日新聞に総あたりした労作で、製本はされていないが、データーとしては、毎日編と同程度の記事量が集成されている。上下とも2冊しか作成されていないので、エル・ライブラリーにしかない貴重な歴史的史料である。 「大阪砲兵工廠」と言っても、どこにあったのか、そこでどのような営みがあったのか、知らない世代の方々もおられるかもしれないが、戦前、アジア最大級の兵器工場で、大阪城周辺で事業を開始してから、2019年で150年という節目となった。 本題に関わる久保在久の著書は、1987年11月に『大阪…
当館が後援する、日本ベーシックインカム学会の研究会をご案内します。今年9月から来年2月にかけての3回の研究会の共通テーマは「労働の在り方とベーシックインカム」です。 その第1回目が、9月30日の伊田久美子氏をゲストに迎えての研究会となります。 2023.09.30(土)13:20~16:30 関西地区第9回研究会 ゲスト:伊田久美子 大阪府立大学名誉教授(女性学「家事労働に賃金を」翻訳) 午後0:50 受付開始。午後1:20~2:00 山中鹿次氏(日本ベーシックインカム学会理事)開会挨拶「労働の価値の多様化とベーシックインカム問題」午後2:10~3:10 伊田久美子氏「家事労働に賃金を-197…
今年も開催します、ジャーナリスト玉本英子さんのウクライナ現地取材報告会。市民グループと当館との共催で開催し、第2部では茶話会も持ちます。 ◆開催概要<日時>2023年10月21日(土)13時半開場、14時〜16時半<場所>エルおおさか 本館5階研修室1<参加費>カンパ(金額はお心のままに!)<定員>33名 <参加申し込み>社納あて、y0802n1001▲gmail.com(▲を半角@に変えてください)までメールでお送りください。<プログラム>第一部 14:00〜15:15 映像や写真を交えながら今年6月に取材したウクライナの状況を玉本さんが報告します。 15分休憩 第二部 15:30〜16:3…
9月4日から8日までの5日間、司書課程で学ぶ学生さんが当館で「図書館実習」に勤しみました。通常、実習先は公共図書館や大学図書館が選ばれるのですが、エル・ライブラリーのようなけったいな専門図書館を選んでくれた素敵な学生さんがやってきてくれて、スタッフ約2名(館長と館長補佐)は大喜びしていました。 実習最終日は図書館ミニ展示を作ってもらいました。写っているのは実習生K.Iさんと、ミニ展示の風景。以下は、実習生が作った展示の説明文です。(館長・谷合) [展示の狙い] 今回の展示では、「児童労働とILO~歴史と現状~」をテーマとして設定しました。 9月から、日本の多くの小・中・高校では新学期が始まりま…
本年9月から来年2月にかけて、日本ベーシックインカム学会がエル・おおさかで開催する3回の研究会等を、当館が後援します。 ベーシックインカムについては賛否両論やとらえ方の異なる様々な議論があります。今般の関西地区研究会での共通テーマが「労働の在り方とベーシックインカム」であるため、労働図書館である当館が後援することとなりました。学会の会員でない方もどなたでも参加可能(非会員は有料)ですので、ぜひご来場ください。 3回の概要は以下の通りです。会場はいずれもエル・おおさか(大阪府立労働センター)です。 ①研究会 2023.09.30(土)13:20~16:30ゲスト:伊田久美子 大阪府立大学名誉教授…
2012年6月6日、エル・ライブラリーのサポーターであった井上玲子ちゃんが11歳で旅立ちました。当館ではれいこちゃんを追悼し、れいこちゃん一家の1年間の闘病を支えた非営利団体の情報を収集発信する、「れいこちゃん記念文庫」を設置しています。 れいこちゃんだけではなく、病気とともに生き闘うこどもたちを支えるさまざまな活動をされている団体の情報も収集しています。とはいえ、昨今は紙媒体で情報発信されることもすっかり減ってしまいました。 当館は毎年6月6日前後に井上さん宅で開かれている「れいこパーティ」を期に、この記念文庫の活動の意義を確認し、非営利団体への寄付を続けています。 空手家図書館員こと井上昌…