【sophist】「智恵ある者」の意。紀元前5世紀頃のギリシャ(特にアテナイ)で、法廷での弁論術や修辞法などを職業として教えた者。ソクラテスも同時代人からはソフィストの一種と見なされていた。客観的な真理は存在しないと説く者が一般的で、そのため後に「詭弁を弄する者」のようなネガティブな語義が生じた。
尚、後期プラトンに、「ソピステス」、即ち「ソフィスト達」と題された対話編のあることも逸せない。
思いがけずソクラテス以前の人々を長く紹介しておりますが、今回で一応の区切りを…...ということで、以前にも少しだけ触れたソフィストたちを最後に取り上げたいと思います。ソフィストとは「賢い人」、また「教えてくれる人」というほどの意味合いですが、彼らが活躍した紀元前5世紀ごろのアテナイでは、やや不安定な社会情勢の中で弁論の術が求められるようになっていました。主張の正しいかどうかよりも、正しいと思わせられるか――多くの人を扇動する技術が必要とされたのです。 この弁論の術を人々に教えたのがソフィストたちであり、また彼らは相応の金銭を受け取ってもいたため、嫌われることが多かったようです。実際、プラトンや…
Thank You For Smoking 私:2005年製作の映画『Thank You For Smoking(邦題:サンキュースモーキング)』を簡単に紹介してくれる? ChatGPT:映画『Thank You for Smoking』は2005年に製作されたアメリカ映画で、ジェイソン・ライトマンが監督を務めました。この風刺的なコメディ映画は、クリストファー・バックリーの同名の小説を原作としています。主人公はニック・ノーラー、彼はたばこ業界のロビイストとして活動しており、一般的には健康に害を及ぼすとされるたばこを、メディアや公共の場で巧みに擁護する役割を担っています。映画は、ニックがたばこ産…
読書について 他二篇 (岩波文庫) 著者 : ショウペンハウエル 岩波書店 発売日 : 1960-04-05 ブクログでレビューを見る» 岩波文庫には、「思索」「著作と文体」「読書について」の三篇が収められている。「思索」の冒頭に書かれている次の言葉は、著者の考えをシンプルに表現した言葉だろう。「いかに多量にかき集めても、自分で考え抜いた知識でなければ、その価値は疑問で、量で断然見劣りしていても、いく度も考え抜いた知識であれば、その価値ははるかに高い」そういうところから、著者は決して「読書」を手放しでは勧めない。巷によくある「読書」本は、「どうしたらたくさん本が読めるか」とか、「自分はこんな本…
最近、ネットで「z世代に分かってもらう話の伝え方」という様な風潮の記事を読みました。 そこでは、生徒をとにかく褒め、肯定的な物言いで励ます?ように言えば若い生徒は分かってくれるし劇的に変化する、と新興思想の宣伝文句のような事が書かれていました。 これはアクティブラーニングというのが出てきたり、はたまたトランスジェンダーというのが出てきた時、もそうなのですが、海外で席巻している浅薄な流行運動が権威主義で日本にコピーされるという現象でしかなく、社会にとってその由緒に合うように、その、他の思想の由緒を確かめてから合えば取り入れる、ということをする事がない、という大変危険で有害な風潮でしかありません。…
これは続きも気になります。 哲学史入門 Amazon.co.jp: 哲学史入門Ⅰ 古代ギリシアからルネサンスまで (NHK出版新書) 電子書籍: Kindleストア千葉 雅也, 納富 信留, 山内 志朗, 伊藤 博明, 斎藤 哲也 哲学事典の編集を手がけてきた斎藤さんが、各界の哲学者にインタビューして哲学の歴史を浮かび上がらせる対談集。 メンバーが贅沢としか言いようがない。 しかも対談形式なので読みやすい。 さらに皆さん、伝統に対して反抗的。 倫理社会の試験でこんなこと書いたら落とされそうな読み筋ばかり。 いいねえ、これはいいねえ。 哲学の起源 いきなり納富先生だけど、そうそう、哲学者って難読…
アンティステネス はソクラテスの影響を受け、禁欲を重んじ、貧しい人々に教えを説いた。弟子のディオゲネスは過激な禁欲生活を送り、「犬のような生活」から「犬のディオゲネス」と呼ばれた。ディオゲネスは「コスモポリテース(世界市民)」という言葉を作り、後のコスモポリタニズムの源流となった。キュニコス派はシニカルの語源となり、ストア派に影響を与えた。一方、メガラのエウクレイデスもソクラテスに学び、メガラ派を開いた。メガラ派では近代の命題論理に近い論理学が発展し、エウブリデスはパラドックスでアリストテレスの論理学に対抗した。メガラ派の論理学はストア派に受け継がれた。 Antisthenes, influe…
先週の21日(日)に行ったワークショップセミナーに、昔、風の旅人の編集部で働いていた中山慶が参加してくれて、会が終わった後、ノンアルコールビールを何本も飲みながら夜遅くまで話し込んだ。 その時、彼が、最近読んだ本として、「生成と消滅の精神史』下西風澄著を紹介してくれた。 まだ30代の独立研究の哲学者の本で、ホメロス神話から古代ギリシャ哲学、そして近代西欧の哲学の変遷に、日本の万葉集と古今和歌集の変遷を重ね合わせ、さらに明治時代、西欧の近代的自我と東洋の思想のあいだに引き裂かれた夏目漱石の心まで語り尽くすという400ページを超える人間意識(心)に関する壮大な論考だ。 近年、全体を見渡すことを諦め…
今日は町立図書館に行って、3月24日(日)から30日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。一緒に行った孫娘は、今度入学する中学校から出された宿題に取り組んでいました。苦手な算数です。 この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。先ずその前に、3月30日(土)の同紙オピニオン欄に、佐伯啓思・京大名誉教授が、「トランプ現象と民主主義~論争に興じるより、真理に近づく「哲学」に敬意を」という論評を寄稿されていて、そこには次のようなことが書かれていました。 『‥‥ところで、トランプを日本語で文字順を変えればプラトンになるからというわけではないが、 皮肉な言い…
* 窓からそとを見る。どうしてあんなところに大型トラックが停まっているのかとおもう。これぞ詩だ。いまさらいうべきことなんかない。わたしが詩というものを書いてきて、もはや15年になる。年数はどうだっていい。どうして詩などという、おそらくこの世でもっともあやふやでいかがわしいものなんぞに身を窶してきたのか。まったくもっておぞましいばかりだ。あいもかわらず、『ユリイカ』や『現代詩手帖』には採用されない。かつていちどだけ『詩と思想』に載ったことはあるが、どうにも時数の規定に合う詩が書けない。もはやスタイルはできあがってしまい、あとはそれをぶち毀すほか、できることはないと来る。わたしには行き場がないんだ…
今回は出まわっている代表的な「建前」について 書いておきます。いくら指摘にしても虚構ばかり ゴリ押しし、現実を見ない、見解を改めない方が多いのが 問題が横行している原因ですから。 朝鮮社会のタブーは自分達が 信仰する「立場」「真実」「恨」に対して 異を唱える事 http://iori884.blog.fc2.com/blog-entry-344.html 建前・虚構:自民党は日本人を守ってくれる政党であり 民主主義と自由の政党である。 本音・現実:自民党は戦中のようなファシズム体制を目指す政党。 北朝鮮が「民主主義人民共和国」と名乗っているのと同じで 口先だけで、全然、民主主義の政党ではないし…
エーゲ文明でも見られたようにギリシャ人文化は明るい人間中心的であった。 人々は多神教の宗教を信仰し、オリンポス12神を崇拝した。 ギリシャ神話にも12神は登場し、ゼウスを最高神としてそれぞれが世界の秩序を守っていると考えられた。 ゼウスの神の像 →神々と人間との関わりを描く叙事詩が登場し、これがギリシャ文学の先となった。 ホメロスの書いた「イリアス」や「オデュッセイア」、ヘシオドスの書いた「神統記」などが有名である。 また、紀元前6世紀にはイオニア地方のミレトスを中心にイオニア自然哲学が発展した。 →自然哲学の祖と呼ばれ、万の根本を水であると考えたタレスや、万の根本を原子であると考えたデモクリ…
ピタゴラス教団 一種の宗教結社 / ウィキペディア フリーな 百科事典 ソクラテス プロテスタント プラトン 親愛なるWIKIWAND AI, これらの重要な質問に答えるだけで、簡潔にしましょう: トップの事実と統計を挙げていただけますか ピタゴラス教団? 1. ピタゴラス教団は日本の宗教結社である。 2. 創設者は大川隆法。 3. 信仰対象はピタゴラスと数学的真理。 4. 全国に支部があり、会員数は10万人以上。 5. 経済活動も行い、年商100億円以上。 6. 批判や疑問視も多く、カルト扱いされることもある。 あなたが考えていることを私に伝えてください 最後の更新: 2023/3/30. …
国会の「政倫審」を公開にするか非公開にするかで散々揉めたが、実に愚かなことだ。「包み隠さず説明する」と言っているのだから、完全公開で何が不都合なのか説明困難だろうに。政倫審の現行規則がどうであれ、今どき、公開せず議事録も残さないなど時代錯誤も甚だしい。屁理屈をこねるのもいい加減にしろ!と言いたい。国民は怒り、呆れている。 結局は岸田総裁が自ら出席するというので、子分たちも出ることになったが、わが国会における知的レベルの低さは目を覆いたくなるほどだ。これが一国の国会の姿だとは・・。二言目には「定義」を持ち出す論法にも飽き飽きした。まったく、真面目な議論ではない。 この種の、屁理屈で正しい理屈を冷…
世界史 今日の世界史は、ギリシア世界の自然科学と哲学について学んだ。 自然科学(イオニア自然科学) ギリシア人たちは暇人だったので、考える時間が多く取れ、 そのため、こういった科学が発展した。 自然科学の発展に貢献した4人を紹介する。 レタス:「万物の根源は水」 ピタゴラス:「万物の根源は数」 ヘラクレイトス:「万物の根源は変化そのもの」 デモクリトス:「万物の根源は原子(アトム)」 医学の発展に貢献した1人を紹介する。 ヒッポクラス:病気の原因を科学的に解明した。 哲学 続いて哲学について。 有名である3名を紹介する。 ソクラテス 彼はこの時代登場したソフィスト(弁論・修辞の職業教師)たちの…
ドリフターズとその時代 (文春新書) 作者:笹山 敬輔 文藝春秋 Amazon 本書の目的は、日本の戦後史のなかにドリフを位置づけ、日本人にとってドリフとは何だったかを明らかにすることである。その際、一つの軸として演劇史の視点を導入したい。一般的に言えば、ドリフはテレビのバラエティ番組で活躍するコントグループであり、演劇のイメージはないだろう。だが、『〔8時だョ!〕全員集合』はテレビ番組であると同時に舞台の生中継であり、メンバーもドリフの笑いは舞台が基本だと語る。また、志村けんは『全員集合』終了後も舞台に立つコメディアンの矜持を持ち続け、晩年は舞台に活動の拠点を移して、「喜劇王」と呼ばれるよう…
偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い 作者:小泉 悠,桒原 響子,小宮山 功一朗 株式会社ウェッジ Amazon 個人的評価★★★★☆ ディスインフォメーション(偽情報)に焦点を当てて、ウクライナ戦争や中国・ロシア、アメリカや各国の情報戦の展開やインフラ、民主主義との関連など幅広く論じた本。 読んでいくと、自分たちが普段使っているSNSも情報戦の手段とされている一方、情報を判断することの難しさ、日本の情報戦対応の遅さなど危機感も感じる内容になっている。 日本のファクトチェック機関は他国に比べて著しく少ないというのは意外だった(それも、既存のメディアが設立したものはファクトチェックにならない等…