トカトントン

読書

トカトントン

とかとんとん

太宰治の短編。

終戦後、青森郵便局に勤める男が、太宰のもとに人生相談の手紙を寄越してきたという体裁の小説。

その「悩み」とは、何か素晴らしいアイディアを思いついたり、感情が強く動くような出来事があると、どこからともなく「トカトントン」という音がきこえてきて、何もかも白けてしまう、というもの。

何か物事に感激し、奮い立とうとすると、どこからとも無く、幽かに、トカトントンとあの金槌の音が聞えて来て、とたんに私はきょろりとなり、眼前の風景がまるでもう一変してしまって、映写がふっと中絶してあとにはただ純白のスクリンだけが残り、それをまじまじと眺めているような、何ともはかない、ばからしい気持になるのです。

トカトントン」より引用。

青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2285_15077.html

日記では、「トカトントンという音がきこえてきて」などの使い方がされることが多い。