プレア・ビビア寺院はカンボジアの世界遺産となっているが、背景には複雑である。過去にプレア・ビヒア寺院事件(Temple of Preah Vihear case)というのが、あり領土をめぐってカンボジアとタイが互いに領土を主張し合い、プレア・ビビア寺院の帰属問題をめぐって争った。「プレア・ビビア」はクメール語で「神聖な寺院」という意味である。ちなみにタイではこの寺院をプラーサート・プラウィハーンと呼ぶらしい。 結果としてバークの国際司法裁判所の判例によりカンボジアの帰属とされた。 プレア・ビビア寺院は9世紀末にクメール人が建立し巡礼地としてだけではなく、考古学的にも美術的にも価値があると言われ…