※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。 白川郷 展望台から望む合掌造り集落 白川郷を観光して、いちばん心に残っているのは、煙の匂いです。 バスガイド時代、秋——九月から十一月にかけて、私は飛騨をめぐる旅で、大人のお客様を、幾度もこの里へお連れしました。 庄川(しょうがわ)沿いの、山あいの集落。 茅葺(かやぶ)きの大きな三角屋根がいくつも並び、その屋根の奥から、うっすらと、煙が立ちのぼっています。 近づくと、木と、煤(すす)の、どこかなつかしい匂い。 本来なら、私には縁のなかったはずの匂いなのに—— なぜか、遠い記憶をくすぐられるような心地がしました。 観光地の喧騒とは、…