=稲生平太郎
早いもので吉永進一さんが亡くなられて、今月末で1年になる。亡くなって数ヶ月間は思い出すだけで涙が出たが、もうそういうこともなくなった。吉永さんとは、大学に入ってUFO超心理研究会で出会って以来の仲である。当時の吉永さんは相手によっては厳しい人であった。しかし、私は同郷で高校の後輩でもあったので、可愛がられた方だと思う。 吉永さんに頼まれて私も寄稿した栗田英彦編『「日本心霊学会」研究:霊術団体から学術出版への道』(人文書院、2022年10月)は、吉永さんの没後に刊行された。その栗田「あとがき」231頁には、次のような過分の言葉があった。 (略)神保町のオタさんは、吉永先生が学生時代に所属したサー…
『近代出版研究』2号(皓星社発売)は、今年3月に発行された。もう4か月近く経つことになる。次号の編集も着々と進められているようだ。巻頭の横山茂雄ロングインタビュー「川島昭夫・吉永進一らとの交友、そして古本収集話」を皆様お読みいただけたでしょうか。 これは、昨年四天王寺の古本まつりで本部前におられた横山先生を私が見つけて、近代出版研究所長の小林昌樹君に紹介した時に掲載が決まったものである。横山先生と故吉永さんは、ともに京大UFO超心理研究会の先輩である。ただ、横山先生はもう院生でU超研のボックス(部室)に顔を出しておらず、先生が主宰し教養部の故蜂屋昭雄先生が顧問をしていた幻想文学研究会で吉永さん…
『天国の真実』 マシューが教えてくれる天国の生活 スザン・ワード ナチュラル・スピリット 2006/10/10 <ニルヴァーナ(涅槃・天国)評議会> <ニルヴァーナ評議会は、天国の統治体> ・(マシュー)最も尊敬される賢明な魂だけが評議員として検討される。彼らの経歴はさまざまだが、専門や学術的知識よりも知恵がその地位に就くのに最も大切な基準となる。たいていの場合、評議員たちは地球に何度も転生しているが、必ずしも地球での経験に留まるわけではない。 ・評議員は男女、そして両性具有の魂の代表だ。 ・グレート・マスターは、住人でもなければ、体も持たない。彼らの強力なエネルギーは、この太陽系一体から、リ…
(2024/3/17) 『増補 聖別された肉体』 オカルト人種論とナチズム 横山茂雄 創元社 2020/8/27 <鉤十字の城> <ランツの「神聖動物学」> ・『神聖動物学、もしくは、ソドムの猿と神々の電子についての学問』は、1905年に『オースタラ』の発刊に先立って上梓された。題名からして奇怪かつ面妖なものだが、実際の内容は、遥かにそれを凌駕する。 同時代の老古学、人類学における知見を引証して、ランツはまず古代、そして現代においても醜悪な獣人、猿人、小人が存在することを「証明」する。聖書、聖書外典、タルムード、エッダ、ギルガメッシュ叙事詩、ストラボンの『地誌』、プリウスの『博物誌』など夥しい…
昨日の土曜(3/16)、『古本乙女、母になる。』の刊行記念イベントに行ってきた(´・ω・)ノ あさ、家人の用事につきあっていたら、なんと遅刻ぢゃ〜ということになるので、やむを得ず、カミカゼタクシーに乗る。まだ赤なのに走り出したり、これは昭和風だったなぁ……。しかしそれでなんとか14:00ジャストの時間に間に合う。受付で股旅堂さんに「森さんは?」と聞かれたので「遅刻では」と言って古書会館7Fへ上がる。 会場は満杯(^-^;) 端っこのほうにMRくんが座っていたのでそこへ潜り込む。第一部1時間、第二部1時間があっという間に楽しくすぎた。 講演内容 第一部は対談相手の古ツアさんをふりきって、古本乙女…
『古代の洞窟』 チベット少年僧の不思議な物語 T.ロブサン・ランパ 中央アート出版社 2008/7 <『第三の眼』> ・本書は、かつて世界的なベストセラーとなった『第三の眼』の著者、チューズディ・ロブサン・ランパの続いての著作である。『第三の眼』は1956年に英国で初版が発行され、当時全く知られなかったチベットの国情、その奇異な習慣、そして神秘的なチベット仏教のあらましが著者の僧院での修業時代の物語を通じて明らかにされ、一躍世界の耳目を集めた画期的な作品であった。 一方、本書は、その5年後に、当時ロブサンが滞在していた米国において刊行されたもので、これまた少年時代のロブサンの厳しい修業時代の一…
一条真也です。『「日本心霊学会」研究』栗田英彦編(人文書院)を読みました。「霊術団体から学術出版への道」というサブタイトルがついています。 本書の帯 カバー表紙には「山と積まれた日本心霊学会の会員名簿」の写真が使われ、帯には「霊術団体はいかにして人文系出版社へと姿を変えたのか」「日本近代の宗教、学知、出版を総合的に捉え直す画期的研究」「人文書院創立100周年記念出版」と書かれています。 本書の帯の裏 帯の裏には、以下の内容紹介があります。「日本心霊学会は民間の精神療法団体として明治末に京都で誕生した。機関紙『日本心霊』を発行し、主に呼吸法を用いて人間の精神を活性化させるという心霊治療の伝授を活…
『コロポックルとはだれか』 ―中世の千島列島とアイヌ伝説 瀬川拓郎 新典社新書 2012/4/24 <封印されたアイヌ伝説> <小人伝説はおとぎ話か> ・昔は十勝川に沿ってアイヌのほかにコロポクウンクル(ふきの下に住む者)という、ふきの下に5、6人が集まって住むぐらい小さい者たちがいた。コロポクウンクルは何でも人に与えるのが好きで、ごちそうを椀に入れてアイヌの戸口のござの下から差し出し、それをアイヌが受け取って押しいただくと喜んでいた。あるときアイヌのウエンクル(悪い奴)が、ごちそうをもってきたコロポクウンクルを家の中に引っ張り入れると裸の女であった。女は泣きながら帰ったが、あとでコロポクウン…
(2021/12/6) 『人類の覚醒に命を懸ける真実追求者たちとの対話 TRUTH SEEKERSⅡ』 光の勝利で、ついにカバール陥落 佐野美代子 ヴォイス 2021/11/20 <ジャネット&シンサ> <スペインから「カバールの陥落」を世界に発信する気骨あふれるオランダ人ジャーナリストの2人> <ジャネットさんはクロップ・サークル研究の第一人者> ・ジャネット;2001年にオランダのフロンティア・サイエンス財団から「フロンティア賞」という賞をいただきました。この賞は、その年に新しいサイエンスの分野で優れたリサーチをした人に与えられる賞で、UFOとクロップ・サークルについてのフィルムです。実は…
(2023/10/18) 『天皇の金塊とヒロシマ原爆』 高橋五郎 学研プラス 2008/10/1 <金の百合> ・第2次世界大戦末期、なぜ日本にだけ、原爆が投下されたのか?しかも、なぜそれが「ナチス製」だったのか?じつは、そうでなければならない「理由」があったという。わが国に今も秘匿されている「金の百合」と称する“巨大資金”。大日本帝国が“天皇の名”のもとにアジア各地から強奪した戦利品の集大成だ。この「金の百合」を軸に見えてくる、日本敗戦を演出した“ペテン師”たちの暗躍。これまで決して語られることのなかった、彼らの正体と戦前のタブー、そして現代に続く欺瞞を白日のもとにさらす。 <「天皇の金塊」…
『カリスマへの階段』 (コリン・ウィルソン) (青土社)1996/3 <多くの宗教の教祖には、天使との神秘体験があるようだ> ・モルモン教は、ヴァーモンド州生まれの農夫の息子ジョセフ・スミスにより1805年に創始された。スミスによると、モロニという天使が1823年9月21日の夜に現れて、アメリカの原住民の歴史が刻まれた黄金の板一揃いが埋まっている場所―ニューヨーク州パルミラから6キロの丘の中腹―を教えてくれた。スミスが最終的にこれを発掘するのは、1827年のことになる。最初の弟子―農夫マーティン・ハリス―が寄付した50ドルで余裕ができると、スミスは銀の眼鏡「ユイリムとトウミム」の助けを借りてこ…
(2023/9/7) 『あなたはいまスターシードとして目覚める』 シリウスの超叡智③ パトリシア・コーリ 徳間書店 2011/9/28 <秘密が暴かれる瞬間> <今日まで隠蔽されてきた祖先の偉大なる業績> ・あなた方の祖先の偉大なる業績の多くは、今日に至るまで日の目を見ることなく、これらの記録の中に隠されたままです。闇の勢力は、この地球の真の歴史についての知識が自分たちの所有物だと未だに信じ込んでいます。さも真実であるかのごとく語られてきた地球の歴史は、闇の勢力にとって、これまで彼らがやりおおせてきたように一般市民を生涯にわたって制圧するために、つまりは地球と言う惑星の豊かな資源を略奪しながら…
『ムー 2018年1月 No.446 学研』 <「衝撃の機密文書が公開‼ やはりヒトラーは南米でいきていた!(並木伸一郎)」> アメリカでは今、情報公開法に基づきさまざまな機密文書が開示されている。なかでも2017年10月に公開されたCIAの文書の中には、驚くべきものがふくまれていた。それは。第2次世界大戦後もヒトラーが“生きていた”と記された極秘文書だった‼ ・2017年10月26日、アメリカのドナルド・トランプ大統領が、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺に関わる膨大な数の文書の機密解除を認めた。 それと同時期に開示された機密文書のなかに「アドルフ・ヒトラーが1954年にコロンビアで生きていた」…
コンスピリチュアリティ入門: スピリチュアルな人は陰謀論を信じやすいか (叢書パルマコン・ミクロス03)作者:横山 茂雄,竹下 節子,清 義明,堀江 宗正,辻 隆太朗,栗田 英彦,雨宮 純創元社Amazon