我が国が開催地となったラグビーワールドカップ。肉弾ぶつかり合う烈しい戦いと、その紳士的なプレースタイルに魅了されますね。本号発行の頃は丁度ベスト8からの戦いですが、ご存じでしょうか。その戦いぶりを最も熱心に見つめている神さまは、下鴨神社の「さわた社」ご祭神である神魂命さまです。 さわた社が、何故「ラグビーの守護社」になったかは、本号の表紙解説をご覧頂くとして、今回の論点は、神武東征の貢献者「八咫烏」の正体にまつわる謎です。八咫烏は、サッカー協会のシンボルでもありますね。 実は、『旧事本紀/天神本紀』の饒速日尊天下りのくだりで、伴神三十二神を列挙するなかに、「天神魂命:葛野鴨縣主等祖」という記述…