広義では馬に乗る人。
競馬おいて馬に乗る職業「ジョッキー」を指すことが多い。
ジョッキーの多くは小柄であるが、サラブレッドを御するための肉体は大変に鍛え上げられている。また斤量(騎手の体重を含む馬への規定負担重量)の関係上体重を50キロ前後に管理し、また騎乗馬によっては40キロ台半ばにまで抑えなければならないため減量に苦しむジョッキーも多い。競馬における騎手は「人三馬七」、馬の力が七分で騎手の腕が三分といった格言的なものもある。しかしながら全てのケースで「人三馬七」が当てはまるとは言い切れない技術職である。
騎手は調教師が開業した厩舎の厩舎付け騎手として所属し騎乗馬を与えられる「厩舎所属騎手」の他、厩舎と契約関係を持たない「フリー騎手」がいる。有名な武豊騎手は当初父と同じ武田作十郎厩舎に所属し、1992年厩舎解散を契機にフリーになった。競馬サークルには根強い子弟制度が残っており、騎乗機会は厩舎の血縁や人間関係に左右されることが多く、騎手はふさわしい実績を積んでからフリーに転向することが通例であり、フリーのジョッキーは本質的にその技術を認知された存在でないと騎乗馬が確保出来ない。外部のエージェントを起用して騎乗馬を調整するケースも多い。逆に厩舎所属騎手はレースでの騎乗馬が無かったとしても調教などの下乗りがあり、契約状態ゆえに生活の保障がなされている。
騎手は「勝負服」と呼ばれる服をまとってレースに望むが、中央競馬の場合は馬主が登録したデザインの服を用意する。地方競馬では馬主ではなく、騎手がそれぞれの勝負服を登録している。
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