中村橋之助、歌舞伎役者、屋号は成駒屋
1965年生まれ、東京都出身、本名は中村幸二 父は七代目中村芝翫、兄に九代目中村福助 3人の男子に恵まれ、国生(くにお)、宗生(むねお)、宜生 (よしお) 幼少より歌舞伎好きで有名、名子役としてもならした。 今度、正統的な歌舞伎立役としての精進が大いに期待される。
宝塚新春初舞台、月組公演『月、雪、花』 【会場】宝塚大劇場 【主演】珠城りょう、美園さくら 【演出】植田紳爾 【監修】板東玉三郎 所謂、日本物レビューです。毎年初舞台の恒例だそうです。和装で日本舞踊と和風の歌とクラシック名曲のバック奏を背景とした華やかな舞台。物語性はありません。歌はほとんど宝塚賛歌でした。奇麗、華やか、春めく、みずみずしさに尽きる舞台でした。 語るべからず、見るべし。 月組新春公演(口上、珠城りょう) 月組トップ2(美園さくら、珠城りょう) その後NHKスタジオで次の二名(+映像参加一名)によるトークがありました、 【座談】真琴つばさ 中村橋之助 (映像)上原りさ 橋之助は、…
東京・銀座の歌舞伎座「四月大歌舞伎」夜の部を観る。 平日午後、というか午後3半ごろの銀座。道行く人は外国人ばっかり。歩いている人の半分以上は外国人という感じで、一瞬、ここはどこの国? この日は午前中、台風のような風雨の強い時間帯があり、それで日本人はジッと家の中にいて、相対的に外国人のほうが多かったということもあるだろうが、円安を享受しようとやってくる外国人が増えているのは確かだろう。 本日の演目は四世鶴屋南北作「於染久松色読販(おせめひさまつうきなのよみうり)」、「神田祭」、九條武子作「四季」の3本立て。 まずは四世鶴屋南北作の「於染久松色読販」。 上演されたのは土手のお六と鬼門の喜兵衛をめ…
時間の都合で幕見席で2幕のみ見た。事前予約制になってからは初めて行ったが、スマートフォンでアクセスしたとき、最初に表示される座席表のどこをタップしても次の画面では左端から表示されることに気づかず、思っていたのとはちょっと違う席を予約してしまった。高校や大学の頃に壁沿いの段の上に上がって立ち見で見ていたことを考えると、かなり異質なものに変貌している。建て替え後の歌舞伎座は4階でも舞台がちゃんと見え、予約して着席もできるとなると、座席がちょっと狭く膝がつっかえることをのぞいたらこれで十分なのではないかと思ってしまう。 三世雀右衛門追悼の「傾城道成寺」。道成寺物というのは、「あの歌詞知ってる」が別の…
四月大歌舞伎夜の部を観劇。孝玉に芝翫・菊之助・愛之助・松緑と揃う大一座。二階席後方に若干の空席はあったものの、満員に近い入り。凄い座組のわりには孝玉以外はそれぞれ短い出番の舞踊のみと、些か役には物足りなさがあった感。しかも上演時間が休憩入れて約三時間と短く、終演は七時半であった。こんなに早く終わる夜の部は、ちょっと記憶にない。まぁ別に芝居は時間ではないが。今の見物衆は、遅い終演は敬遠する傾向になっているのだろうか。 幕開きは『於染久松色読販』。大南北の傑作狂言。孝玉コンビがスタートした演目であると、筋書で松嶋屋が述べていた。二人にとって記念すべき芝居であろう。一時、先代團十郎に浮気(?)してい…
ちょっと遅めの春の訪れですが、歌舞伎座は花満開。ウキウキと初日もあけ、評判も上々です。私も昼の部大満足ですし、これから観る夜の部も大変評判よく(仁左衛門玉三郎ですし)とてもワクワクしております。 それではご紹介。 昼の部 『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』~引窓 『七福神(しちふくじん)』 『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』 夜の部 『於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)』 『神田祭(かんだまつり)』 『四季(しき)』 上演スケジュール チケット金額、売り場 一幕見の値段 歌舞伎座アクセス 昼の部 『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』~引窓 …
なんかものすごく濃密な睡眠で6時起床。ロキソニンテープを2枚張りしたら腰痛がほぼ引いている。ということでウォーキング8K &ストレッチ朝食は玄米、鮭ほぐし、野沢菜の油炒め、マカロニサラダ、ほうれん草ソテー、ブロッコリー、カリフラワー 軽く昼寝後、大阪セミナーで中断していた台本素材集め仮想通貨のコールドウォレットを公式サイトから購入航空便で木曜日に届く予定(早い!)15時にライフでさつまいもとサラダ購入カミさんを拾って六本木へ。私は髪をカットに。帰り首都高混んでて本町で降りて下道。20時から輸出セミナー、ゲストは6人。22時20分頃終了長男が調達してきた唐揚げ、昨夜のマカロニサラダ、ブロッコリー…
晴。 午前中強風。 8時起床。 東銀座。 11時、歌舞伎座、「猿若祭二月大歌舞伎」昼の部。 「十八世中村勘三郎十三回忌追善」の副題付く。 「野崎村」。 お光、鶴松。抜擢に応え、張り切る。初々しい田舎娘。 久松、七之助。 お染、児太郎。 久作、彌十郎。 お常、東蔵。 「釣女」。 太郎冠者、獅童。勘三郎の声音、であった。 大名某、萬太郎。 上臈、新悟。 醜女、芝翫。 「籠釣瓶花街酔醒」。 中村屋兄弟共に初役。 佐野次郎左衛門、勘九郎。勘三郎より、勘九郎の様な真面目そうな人物の方がこういう事件起こしそう、という点での納得感。その点では勘三郎よりニンなのでは。 八ツ橋、七之助。愛想尽かしの場、良し。力…
前回に引き続き、勘三郎追善興行昼の部の感想を綴る。打ち出し狂言は『籠釣瓶花街酔醒』。次郎左衛門は亡き勘三郎がその襲名公演でも演じており、先代勘三郎からの当り役。今回勘九郎が初役で挑んだ。一方女形の大役八ッ橋に、これまた初役で七之助。この役は平成以降、福助・大和屋・先代、当代の雀右衛門・山城屋・菊之助しか勤めておらず、しかも山城屋と当代雀右衛門はそれぞれ一度きりしか演じていない。殆ど大和屋と福助が専売特許の様な形で演じてきたものだ。 配役は中村屋兄弟に加え、児太郎の九重、橋之助の治六、芝のぶの七越、鶴松の初菊、歌女之丞のお辰、梅花のお咲、桂三の丈助、片岡亀蔵の丹兵衛、松緑の権八、時蔵のおきつ、歌…
実は最近、Audibleで源氏物語を聴いています。 確か今、大河ドラマでやってますよね。あれは、源氏物語っていうよりは紫式部の話なのかな。でもとにかく、あまのじゃくな性格なので、なんか今源氏って……とか、つまらないことを考えて書かずにいたのですが、『俳句の練習帳』もひと段落してしまったし、源氏物語のメモを記していこうかなと思います。 というのも、なにせ長いし、登場人物も多いので、メモしながらじゃないとわからなくなりそうなのですが、試しにノートに書いてみたところ面倒で。。。 こちらでまとめておくのがちょうど良さそうです。 Audibleで聴ける源氏物語はいくつかあったのですが、私は、瀬戸内寂聴さ…
長瀬記念ホールというところに行ってきました。初めてです。 京橋駅からすぐ。 「映画の保存・研究・公開を通して映画文化の振興をはかる拠点」だそうです。シンポジウムや講演会も行っているようですが、様々な映画を上映しています。 今回観たのは人形浄瑠璃の「曽根崎心中」(1981)監督:栗崎碧。 お初:吉田簔助 徳兵衛:吉田玉男 浄瑠璃:竹本綱太夫 豊竹呂太夫 三味線:鶴澤清治 という豪華キャスト 浄瑠璃が素晴らしいです。 と聞くと、シネマ歌舞伎のように舞台を上映したものと思われるかもしれませんがそうではありません。 野外セットを組み、人形が曽根崎心中の世界を躍動的に演じているのです。人形遣いは皆黒衣に…
2のゾロ目の今日は朝から歌舞伎座へ。猿若祭二月大歌舞伎。地下の木挽町広場にはお雛様が飾られていた。猿若祭というのは中村勘三郎家の祖である初代猿若勘三郎にちなんだ興行のことで、今月は勘三郎の十三回忌追善。もうそんなに経ってしまったのねぇ。白・黒・柿の三色の定式幕はかつて中村座で使用されていたもの。 昼の部の幕開けは「野崎村」。七之助は久松に回り、勘三郎が「三人目の倅」と呼ぶほど可愛がっていた鶴松のお光。一生懸命さが伝わってくる。お染は児太郎で、喉の調子が良くなかったみたい。彌十郎の久作に東蔵のお常。 続いて「釣女」。婚約を発表したばかりの新悟が萬太郎の大名と夫婦になる美しい上臈を演じ、獅童の太郎…
今月の「猿若祭」、夜の部の最後を締めくくるのは、勘九郎と次男長三郎の『連獅子』。勘九郎と長男勘太郎の『連獅子』がもう3年前かと驚く。またひとつ、中村屋の歴史が続いた。めでたかるべし。 静謐な前ジテ。 振り切っている宗論。 荒ぶる後ジテ。 籠釣瓶の中の連獅子 概況 長三郎は、2013年5月22日生まれの10歳。勘太郎も2023年11月の丑之助も9歳で踊ったから、長三郎が特に幼いわけではない。なのに、お兄ちゃんがいるせいかいつまでたってもかわいい印象で、もう10歳か?と指折り数えてしまう。 丑之助が同じ年の11月生まれだから長三郎の方が半年上なのだが、どうもかわいらしい印象。ふっくらした丸いほっぺ…
歌舞伎座 1階11列16番 十八世中村勘三郎十三回忌追善公演。演目が発表された時から楽しみにしていた、鶴松くんがお光を演じる「野崎村」。ご自身でも仰っていたけど、追善公演とはいえ鶴松くんがここでお光をやらせてもらえるというのはなかなかすごいことです。座組の中では福助さんも何度もお光をやられているし、そういう意味でも児太郎さんがお染で出て下さっているのはなんというか、懐の深さを感じました。 鶴松くんのお光、ぜったいいいだろうなという予感そのままに、実に丁寧で必死なうえに、天性の芝居心つーのか、こっちの「気持ち」を沸き立たせる台詞の立て方がはまっていて、そのいじらしさに全俺が泣くやつだった。お染と…
昼の部で切符を買っても良かったんだけど、はっきり言ってわたしは『釣女』が嫌いなので、『野崎村』と『籠釣瓶』どちらも幕見で見た。『釣女』は古典だからといって、女を釣ってくるという発想が嫌いだし、なによりブスで笑いを取る構成が大嫌いだ。この世にかわいくないブスなんていません。笑われて良いブスもいません。 【新版歌祭文-野崎村-】お光/鶴松久松/七之助お染/児太郎久作/彌十郎お常/東蔵 評判通り、鶴松くんが素晴らしかった。「あにさん、おまめで」が今まで見たことのないお光で、わたしは泣いてしまった。最後の慟哭にも泣いてしまった。お光、男は他にもいるよ。話聞くよ・・・(出家するんだってば)鶴松くんの大根…
中村橋之助主演 大河ドラマ 毛利元就 完全版 第壱集 DVD-BOX 全7枚【NHKスクエア限定商品】NHKエンタープライズAmazon 2013年1月10日に『毛利元就』第1話の感想をアップロードしてから11年経過し、ようやく第42話に辿り着きました。今年中には終えられるでしょうか。 折しも『光る君へ』が始まりました。こちらはリアルタイム視聴だから週1回ペースで感想を更新していかねばなりません。果たしてやっていけるでしょうか。『光る君へ』の感想はこちらです 週刊平安春秋……ということで、こちらの毛利元就もゆっくりペースで確実に進んでいくつもりです。 (以下、個人的覚え書きメモ。ネタバレ注意!…
今月の歌舞伎座は「十八世中村勘三郎十三回忌追善」と銘打っての興行。渾身これ歌舞伎役者とも云うべき不世出の名優、十八世勘三郎を偲ぶ公演だ。月日がたつのは早いもので、もう十三回忌。還暦前で、これから円熟の芸を見せてくれると云う時期での早世は、惜しみても余りあるものであった。しかし息子である勘九郎・七之助の兄弟に加え、親戚筋である成駒屋兄弟を加えての大追善。息子や孫達が立派に成長してこれだけの興行を打てると云う事が、泉下の勘三郎にとってせめてもの餞であろうか。 夜の部は『猿若江戸の初櫓』で幕開き。江戸猿若、中村勘三郎家誕生の故事に由来する狂言だ。亡き十八世勘三郎が初演し、当代中村屋に引き継がれた家の…