「男子問題の時代?」(多賀太著、学文社)によると、西洋諸国の方が男子問題に対する人々の関心は圧倒的に高いそうです。特に学齢期の男子にみられるさまざまな問題は、深刻な社会問題として見なされてます。各国のメディアは、男子の方が恵まれない性であると言わんばかりの報道を繰り返しているそうです。 西洋諸国でも1990年代までは、ジェンダー問題といえば、女性の問題と同義でした。なぜ男子の不利益が強調されるようになったかと言えば、イギリス、ドイツ、アメリカなどの多くの西洋諸国の学力で、女子の平均が男子の平均よりも優位に高いことが判明したからです。2007年のアメリカでは、女子の大学進学率は男子よりも1.3倍…