(いつのまにか入間川河川敷へ着任し、さっそく付近の警備にあたっていた新顔の猫) * 【公判調書2995丁〜】 「第五十六回公判調書(供述)」 証人=遠藤 三(かつ)・七十歳 * 山上弁護人=「それからまあ、一番最初の証言に戻りますが、川越分室にも地図があったか、なかったか、あなたはないと言うので、念のため長谷部さんの五十一回の証言を読むと、『川越分室にも本部にも図面はあった、一種類ではなく二種類以上の図面があった、それは署で作った図面です。それで一応確認しました、被疑者の取調室にも一部ありました』はっきりこう長谷部さんが言っておるんだけれども、あんた思い出して下さい、地図はあったんでしょう」 …