今回も飯田天涯著「方鑒家相要義」より取り上げる。 大病人吉方を用ひ平癒せし實例 浦邊東涯鑑定 大正二年生 癸丑六白命男兒 大正八年新曆五月立夏の節巳二黒月の二十六日に、右の男兒急に腹部の病気に罹り醫薬に手を載せしも効顕なく、父母は大に心配して予の許に來り、病気の鑑定を請ふ。 依て予は詳細調査せしに、大正二年(1913年)癸丑六白年の新曆四月二日春分の節卯四緑月(四月二日は節変り前なるを以て前月に當る)に辰巳へ假移轉し、同年新曆七月大暑の節未九紫月に本宅へ復帰せり。 此の假移轉か年の五黄殺、月の暗剣殺を犯したるを以て、家族は皆病難其他の災に罹るのである。 尚又當時診察を受け居る醫師の方位が未申に…