岡山市主催の文学賞。
岡山市出身で、わが国の児童文学に新しい分野を拓いた、岡山市名誉市民の故坪田譲治氏のすぐれた業績を称えると共に、市民の創作活動を奨励し、市民文化の向上に 資することを目的として、昭和59年12月に坪田譲治文学賞を制定しました。(岡山市文学賞のページより転載)
e-honの文学賞情報から作成しました。
『もうひとつの曲がり角』(岩瀬 成子/講談社) 坪田譲治文学賞を受賞したばっかしの作品だ。 この賞を取った作品では『Masato』(岩城 けい)、 『ペンギンは空を見上げる』(八重野 統摩)などが 中学入試での出題実績があるんで、要チェックかもな。 なにしろ作者の岩瀬成子も割と出題される作家だからよ。 この本はおとなしい小5の女の子が引越し先の町で 不思議な体験をして大胆さを身につける物語だ。 主人公が不思議な世界に入り込んでいき 別人のように強くなるってところが 子供が夢中になるポイントだな。 親として気をつけたいと感じたのは 物語の本筋からは少しはずれるんだが、 決めつけが言葉の凶器になる…
2024年本屋大賞に輝いた「成瀬は天下を取りにいく」。滋賀県大津市を舞台に繰り広げられる成瀬ワールドの行方は、、、?率直な感想を書きました。 成瀬は天下を取りにいく var today = new Date(); var day = today.getDate(); if( day == 5 || day == 10 || day == 15 || day == 20 || day == 25 || day == 30 ){ document.write('★5と0のつく日は楽天P4倍');} 楽天市場で見る var today = new Date(); var day = today.ge…
2024年本屋大賞は宮島未奈さん『成瀬は天下を取りにいく』に決定 2024年4月10日、本屋大賞の受賞作品が発表されました。 今年の本屋大賞は、宮島未奈さん『成瀬は天下を取りにいく』が受賞されましたよ。 宮島未奈さん、ファンの皆様、おめでとうございます。 2024年本屋大賞は宮島未奈さん『成瀬は天下を取りにいく』に決定 『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈 2024年本屋大賞関連ページ 『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈 著者 宮島未奈 出版社 株式会社 新潮社 分類 青春小説 出版日 2023/3/17 読書メーターレビュー数 2582 読者層 2世代(+800) X(旧Twitter)アンケ…
「小説」という言葉にはもともと、取るに足らないものといった意味があるらしいですが、そんな取るに足らない小さな事象でも、鳥みたいに飛び立てるような気持ちにさせてくれるのがまた、小説なのだと思います。 bookclub.kodansha.co.jp 旅する練習 (講談社文庫) 作者:乗代雄介 講談社 Amazon 第34回三島由紀夫賞、第37回坪田譲治文学賞、ダブル受賞!第164回芥川賞候補作 中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。コロナ禍で予定がなくなった春休み、ふたりは利根川沿いに、徒歩で千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。歩く、書く、蹴る――ロード・ノベルの傑…
芥川賞作家の加藤幸子さん死去、87歳…「夢の壁」「長江」 2024/04/04 11:05 訃報 スクラップ 芥川賞作家の加藤幸子(かとう・ゆきこ)さんが3月30日、心不全で死去した。87歳だった。葬儀は近親者で済ませた。 ワニブックス社長の横内正昭氏が死去、73歳 加藤幸子さん(2011年7月) 札幌市生まれ。5歳から11歳まで中国・北京で育ち、北大農学部を卒業した。少女時代の体験を踏まえ、日中の子供が主人公の作品を残した。1983年に「夢の壁」で芥川賞。「長江」で毎日芸術賞。ほかの著書に「家のロマンス」など。日本自然保護協会での勤務経験があり、野鳥の保護活動にも熱心だった。 芥川賞のすべて…
2024年本屋大賞ノミネート作品一覧 読書コラム 読書好き、本好きの方にとって今年最大の読書のイベント2024年本屋大賞。 2023年12月1日から、2024年1月8日まで行われていた全国書店員さんによる一次投票の結果、書店員さんが今年「いちばん!売りたい本」とおすすめの10冊が発表されました。 今年の本屋大賞は4月10日に発表されます。 ランキング参加中読書素適な読書ブログが集まるグループです↑ 2024年本屋大賞ノミネート作品一覧 2024年本屋大賞の発表まであと68日 2024年本屋大賞ノミネート10作品の一覧 『黄色い家』川上未映子 『君が手にするはずだった黄金について』小川哲 『スピ…
『方舟を燃やす』角田光代著の紹介です。 ニッポン放送あなたとハッピー!2024年3月14日放送 新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 放送内容 著者プロフィール 感想 方舟を燃やす 放送内容 以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。 ・角田さんひさしぶり待望の長編小説。 ・世代の違う男女二人が主人公。ふたつの人生を交互に追う人間ドラマ。 ・67年前後の誰もが知っているという、こっくりさん、ノストラ…
坪田譲治文学賞贈呈式2月23日ハレノワ・ホール 坪田譲治は、岡山市北区島田本町の産まれで石井小学校出身。 石井小学校には坪田譲治の碑があって「ウサギとカメを忘れずに」と書かれていた。著書「日本むかしばなし集」の「カメに負けたウサギ」の教訓である。当時の僕は、わけもわからず「ニワトリも忘れずに」と意味不明なことを思っていた。 五木寛之氏を観るのは初めてで御年91歳。現在も連載を持っていて,老いていく自分を客観的に観ていて興味深い。 学生時代むさぼり読んだ作家の一人ですな。 ニット帽をかぶって登場された五木寛之は、講演の前段でつい最近髪の毛を切ったと驚愕の発言をされました。バリカン目が2mmだった…
以前読んだ『成瀬は天下を取りにいく』が、この記事を書いている2024/2/3時点では本屋大賞ノミネート作にもなっている。本屋大賞以前にもなんやかんやで受賞していて10冠らしい。すげえや。 祝10冠! 宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』が、坪田譲治文学賞を受賞しました。 | 株式会社新潮社のプレスリリース このように”成天”がまだまだ盛り上がっている中、続編の『成瀬は信じた道をいく』が発売された。成瀬の勢いが止まらない。前作の話は過去に書いたので置いておく。滋賀においでよ。ミシガンに乗ろう。 dego98.hatenablog.com
美しき一日の終わり:有吉玉青著のレビューです。 ☞読書ポイント 感想・あらすじ 有吉玉青プロフィール 合わせておすすめ ☞読書ポイント 人生を味わい尽くした大人の話。「生涯のすべてを一日に込める」。異母姉弟の出会い、その後の55年間は決して幸せな話ではないが、互いに想い合う気持ちがなんとも美しく切ない。大人の恋愛小説が読みたい方におすすめです。 美しき一日の終わり (講談社文庫) 作者:有吉玉青 講談社 Amazon 感想・あらすじ あー余韻激しい小説とはこのようなものだったなぁと、久々に余韻を引きずりまくっています。全体的な印象は静かでしっとりしたという表現になってしまうんだけど、加えて、人…
いろいろなところでみかける2023年に1番お勧めされている本ではないだろうか。 今2022年本屋大賞の『同志少女よ、敵を撃て』を読んでにも関わらず、 恥ずかしながら本屋大賞2022年のノミネート作品だと知らずに、 なんとなくディープな世界が広がっていそうな 気配を感じて手に取って、 いい意味で全く違う衝撃を受けました。 この本は安易に開いてはいけない。 『正欲』 正直夢中で読んで、他のことに手が回らないほどに頭の中が支配されました。 読み終わって、とんでもないものを読んでしまった。 この本の感想なんて書けたもんじゃない。 言葉が出なくなりました。 「多様性」 自分の浅はかさとか、自分らしさとか…
小説というものには作者の生まれ育った地域の影響が少なからず出ているように思います。そこで北海道に住んだことのある作家を一覧にしてみました。受賞歴や映像化、漫画家された馴染みのある作品を中心に紹介したいと思います。(50音順) ア行 朝倉 かすみ(あさくら かすみ) 主な受賞歴 東 直己(あづま なおみ) 主な受賞歴 映画化作品 安部公房 (あべ こうぼう) 主な受賞歴 映画化作品 荒巻 義雄(あらまき よしお) 主な受賞歴 漫画化作品 有島武郎(ありしま たけお) 映画化作品 おすすめ作品 池澤 夏樹(いけざわ なつき) 主な受賞歴 石塚 喜久三(いしづか きくぞう) 主な受賞歴 石原 慎太郎…
こんにちは。今回は、川上健一さんの『翼はいつまでも』という小説について、読書感想文を書いてみたいと思います。この小説は、第17回坪田譲治文学賞を受賞した作品で、青森県の中学生だった主人公が、ビートルズの音楽に触れて変わっていく姿を描いた青春小説です。 主人公の神山久志は、補欠の野球部員で、平凡な生徒でした。しかし、ある日、米軍放送で聴いたビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」に魅了され、クラスで歌ってみせると、クラスメートから注目されるようになります。それをきっかけに、神山は、ビートルズのファンになり、仲間とバンドを組んだり、憧れの少女と交流したり、冒険の小旅行に出かけたりします。ビートルズ…
今回のテーマは「図書室」です。 瑞々しい青春小説、 謎解きに挑むミステリ など、5冊の本を紹介していきます! 図書館の神様 瀬尾まいこ 教室に並んだ背表紙 相沢 沙呼 図書室の神様たち 櫻 いいよ お探し物は図書室まで 青山 美智子 図書室のはこぶね 名取 佐和子 図書館の神様 瀬尾まいこ 図書館の神様 posted with ヨメレバ 瀬尾まいこ 筑摩書房 2009年07月08日頃 楽天ブックス Amazon Kindle あらすじ とある出来事をきっかけに、バレーボール一筋だった道を外れ、いい加減に生きてきた清。 赴任した高校で全く興味のない文芸部の顧問を務めることになり、不満は募るばかり…
「ままならないから私とあなた」の目次 I. こんな人におすすめ II. 作者 III. あらすじ IV. 読破後の気持ち I. こんな人におすすめ 価値観違いに悩んでいる貴方へ II. 作者 朝井リョウ1989年岐阜県生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2011年『チア男子!!』で高校生が選ぶ天竜文学賞し、13年『何者』で直木賞、14年『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞を受賞した。 III. あらすじ ままならないから私とあなた (文春文庫) 著者 : 朝井リョウ 文藝春秋 発売日 : 2019-04-10 ブクログでレビューを見る» 先輩の結婚式…
おれのおばさん 佐川 光晴 【あらすじ】 名門中学に通い、不自由なく生活していた陽介。 しかし父が会社の金を横領し逮捕され、生活が一変。 母とは仲が悪かった伯母を頼り、中学を退学し札幌へと行くことになる。 母の姉である伯母は、身寄りのない子供や家庭にはいられない子供などが一緒に暮らす児童養護施設を営んでいた。 当初は困惑しかなかった陽介だが、パワフルなおばさんと個性豊かな仲間に囲まれて、”生きる”ことの本質を学んでゆく。 ときに繊細で、たくましい少年少女たちの成長を描いた青春小説。 第26回坪田譲治文学賞受賞作