開けた丘の上にある校門をくぐって、 笑顔で挨拶をする律儀な学生からパンフレットを受け取り、 海軍カレーの誘惑に惑わされながら陸上競技場へ早足で進む。 ここ30年、毎年のルーティンであったが、(注:焼きそばの年もあり) 流行り病のせいで4年もの間が空いてしまった。 自分が一眼レフを始めた時、レンズを構築するのに参考にしたのが防大の陸上競技場であった。 この広さを網羅出来れば、他の駐屯地でもどうにかなるだろう。 その考えが正しかったのかどうかは今でもよく分からないのだが、 考えが二転三転する優柔不断な自分にとってみれば妥当な解決策だったと思う。 そんな自分のカメラにとってのホームで久々の撮影ともな…