みりんを飲みやすいようにあらかじめ焼酎で割ったもの。別名「柳蔭(やなぎかげ)」。黄味がかった色をしており、みりんほどではないが強い甘みがある。 もとからマイナーな酒だったが、90年代後半、ビールに対する発泡酒よろしく、酒税が安くなることから「第二の焼酎」さながらに注目された。 だが、当時の大蔵省が酒税を改正して酒税軽減の恩恵を受けられなくなり、その座を失脚。 今では作っている蔵も少ない。(写真は高嶋酒類(株)製造の「ハクビシ本直し」)
:アルコール飲料
たまに時代小説なんかを読むと、江戸の居酒屋で「直し」を注文するシーンが出てきます。 「直し」ってなんだろう? 酒には間違いなさそうですが、飲んだことないし。 「直し」とは、「本直し」のことで、京大阪では、「柳蔭」と呼ばれていました。「本直し」とは、焼酎を味醂で割った飲み物で、冷やして飲んでいたようです。冷やすといっても当時は冷蔵庫は無いので、井戸で冷やしていました。夏の酒ですね。暑気払い。 江戸時代後期に著された本に『守貞謾稿』があります。喜多川守貞さんという人が三都(江戸、京都、大阪)の風俗や事物を説明している本なんですが、なんと全35巻。約30年にわたり書き続けたそうです。風俗や事物を可能…