ドイツの数学者(1862年-1943年)。フルネームはDavid Hilbert。おそらくは、数学の全分野に精通した最後の数学者で、日本の高木貞治、エリック・ヘッケ、リチャード・クーラント、ヘルマン・ワイル等々20世紀数学の巨人達に始まる弟子の系譜及びにヒルベルト自身の数学が現代数学に与え続けている影響は計り知れない。特に、1900年の第二回パリ国際数学者会議(ICM)でその一部が示されたヒルベルト問題は、その後の数学者の最も魅力的な宿題となり、現在においてもリーマン仮説などが未解決問題として残されている。そして、またそこに数学の最大の魅力がある。
参照:ヒルベルト空間、ヒルベルトの基底定理、ヒルベルトの零点定理(Nullstellensatz)、その他多数の足跡が残されている。