私たちはなぜハードウェア・シンセに心を奪われるのだろう。温かく太いサウンド、直感的に音色を変えられる喜びなどさまざまに思いは巡るが、ソフト・シンセの品質が上がり種類も増えている昨今、それでも機材としてのシンセに魅了されるのはどうしてなのか。当特集ではハードウェア・シンセを使って制作を行う気鋭のクリエイター4名に話を聞いていく。まずは昨年末、幅広いアーティストを客演に迎えた2作目のセッション・アルバム『INTERWEAVE 02』を発表したJUVENILE。彼が得意とするトークボックスは、シンセから出力された音を口で加工/変化させるもので、現在はMOOG Minimoog Voyager(以下V…