connotation (特に「デノテーション」に対して)言語記号の潜在的な意味。 たとえば「日の丸」は「日本の国旗」であると同時にしばしば「右翼的図形」と認識されるが、 前者はデノテーションであり後者がコノテーションであるとされる。 デノテーションが普遍的であるのに対し、コノテーションの内容は個人に左右されやすい。 伴示、内示、内示的意味などとも表現される。
1.はじめに 言語記号には恣意性があり、想起される意味には個人差がある。にも関わらず我々は母語話者同士の会話は成立すると期待し、記号のやりとりを試みている。拙稿では恣意性や意味の差異の補足方法について検討する。 2.言語記号の恣意性と意味 「何らかの共通の意味を音や図形など、人間が知覚できる表象を用いて伝達する手段を記号(sign)と呼びます。音によって意味(事柄)を伝達するのが言語ですから、言語も記 号の一種だと言えます。スイス言語学者のソシュール(Ferdinand de Saussure)は、 記号を構成する要素のうち、意味をシニフィエ(signifié)(所記…
1:軽く自己紹介 2:前置き 3:初帰倉のきっかけ 4:遂に当日、未知の領域へと 5:(超☆今更)初見&振り返りたい方向け 5.1:倉吉ってそもそもどこ?? 5.2:そもそも「ひなビタ♪」とは? 5.3:メンバー紹介っ! 5.4:とりあえず、どこから取っ掛かればいい? 1:軽く自己紹介 Canopusと申します 普段は邦ロックのライブやフェスに出没しており…今年で邦ロリスナー歴約9年の人です ちなみにひなビタ♪リスナー歴は今年で約6年になります 2:前置き 今回はライブレポではなく…今年の初めに倉吉市へと行ってきた時の話です 「とあるもの」を手に入れるため…遂にここへとやってきました 前置きは…
1:はじめに 2:全てはここから始まった 3:いざ、本編へ。とその前に? 4:今度こそ本編! M01:花のやくそく M02:恋とキングコング M03:イブの時代っ! M04:めうめうぺったんたん!! M05:とってもとっても、ありがとう。 M06:虚空と光明のディスクール M07:地方創生☆チクワクティクス M08:ミラクル・スイート・スイーツ・マジック!! M09:ちくわパフェだよ☆CKP M10:完全無欠の無重力ダイブ M11:都会征服Girls☆ M12:漆黒のスペシャルプリンセスサンデー M13:ホーンテッド☆メイドランチ M14:フラッター現象の顛末と単一指向性の感情論 M15:滅び…
食通小説の記号学作者:真銅 正宏双文社出版Amazon買って以来幾星霜、もう本棚の一部かなというぐらいに溶け込んでいたものにふと目が行って ー それは目の前に並んでいたわけで ー 手に取って通勤電車で読んだ。食通小説なり食べ物エッセイなりというのは昔よく読んでいて、まぁ明治以降のそういう食通文学をあれこれとりあげて論じている。記号学、というけれどまぁ記号学記号学しているわけでもなくて、まぁ食べ物の味について文章で書いてもそれは味そのものではないわけで、しかし文章で表された味の質が文学の質として機能するんだから味とは文学のメタファーだよねみたいなことと、あと、あれこれの書き手や作品に登場する食味…
世界音痴 作者:穂村 弘 小学館 Amazon 病んでいたり弱っていたりする人特有の視線が常人には気づけないことに気づかせてくれることを称してニーチェが「病者の光学」と言ったと記憶してる。(この前ソシュールの「コノテーション」という概念を完全に履き違えてたことに後から気づいたのでこの手の話題には慎重にならざるを得ないけど。)その伝で言えば穂村弘さんというのは「病者」に当たるんじゃないかと思う。自らを「世界音痴」と位置づけるのもこの病者の自覚ゆえのことのように思われる。だからこの人はかなり変わった人ということになる。でもその感じ方や眺め方は時としてものすごい共感を呼ぶ瞬間をつくり出す。それはまば…
日曜日。晴。黄砂か。 ドラッグストア。スーパー、野菜が高い。なんでこんなにというくらい。老父の畑の野菜は、端境期なんだよねー、それで買わざるを得ない。 まわりの低山に山桜のピンクが点在する。一気にだな。 庭が花で埋め尽くされている。モンシロチョウだけでなく、アゲハチョウが飛び始める。 昼。曇。 長時間、ごろごろぼーっとする。空疎。この空疎さこそがわたしでないと、誰にいえよう。何の価値もない、意識の空白であり、たんなる怠惰である。こんなことをいくら繰り返したところで、精神の高みに至ることなどまちがってもあり得ない。意味のあることばかりしておられる忙しい現代人である皆さんに、何やら申し訳ない気持ち…
今日もラストまでバイト。お風呂に入って一杯飲み始めた今はすでに十一時を回っている。調子がよければ三十分で千字くらい書けることもある。でもバイト終わりじゃそんな気力もない。特にネタもない。だからこのブログの多くのエントリがそうであるようにその日あったことを適当に綴るしかない。と書いてきてわたくしは一体誰に対してなんの言い訳をしてるんだという気がしてきた。でもまあ誰かにエクスキューズしたい夜もある。それを許してもらえたならなんかうれしいし許してもらえなかったらなんか悲しい。ただそれだけのことだ。うーん何書いてるか自分でもよくわからなくなってきた。まあいい。先を急ごう。七時前に起きて家人がつくってく…
昧爽起床。雨。 NML で音楽を聴く。■モーツァルトの交響曲第四十一番 K.551 で、指揮はチャールズ・マッケラス 、スコットランド室内管弦楽団(NML、CD)。すごい、唖然。終楽章でボロ泣きした。 ●シューマン/交響曲 第3番「ライン」|熊倉優 - NHK交響楽団 | YouTube N響の弦セクションの澄み切った美しさが堪能できる好演。N響の弦、これだけで聴く価値のある、一流ですよ。全体として引き締まった演奏、わたしの能力ではわからないが、もしかしたらマーラー版かなと思う。 特に第一楽章が、ちょっと鳥肌が立つレヴェルですばらしかった。第二、三、四楽章は、悪くないが、わたしの好みとしてはも…
深夜起床。 まだ外が真っ暗な中、PC の画面を眺めてぼーっとする。 NML で音楽を聴く。■シェーンベルクの「浄められた夜」 op.4 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット、ヴィオラはウラディミール・ブカチ、チェロはペトル・プラウセ(NML)。シェーンベルクよ、この貧しい時代を切り裂け!シェーンベルク:弦楽四重奏曲アーティスト:Schoenberg,Prazak QuartetPraga Czech Rep.Amazon■ブルーノ・マントヴァーニの「パウル・クレーのための五つの小品」で、演奏はトリオ・ヴァンダラー(NML、CD)。 日本が文明的に先進国から転げ落ちつつあるというのが徐々に我々に…
<デュラス『愛人』> よく知られているように、マルグリット・デュラス『愛人』(『ラマン』)は次の文章から始まる。 《ある日、もう若くはないわたしなのに、とあるコンコースで、ひとりの男が寄ってきた。自己紹介をしてから、男はこう言った。「以前から存じあげてます。若いころはおきれいだったと、みなさん言いますが、お若かったときよりいまのほうが、ずっとお美しいと思ってます、それを申しあげたかったのでした、若いころのお顔よりいまの顔の方がほうが私は好きです、嵐のとおりすぎたそのお顔のほうが」》 一行空いて、「映像(イマージュ)」の話になる。 《わたしはよくあの映像(イマージュ)のことを考える、いまでもわた…
0.はじめに 2月上旬近所のシネマで鈴木清順作品4K化として所謂浪漫三部作が上映された。 この文章は2月5日に鑑賞した「陽炎座」についてその原作である泉鏡花のそれと比較することでめいめいの「美」について考察してみたい。 更に翌6日に鑑賞した「夢二」と「陽炎座」における女の情念についても分析してみたい。 1.原作と映画は別の作品である このところ,あるマンガのドラマ化が原因で人の死に関わる残念な事件が起き,にわかに「原作」と「別メディア化」の乖離やどうあるべきかが問われている。 本日鑑賞した鈴木清順「陽炎座」も泉鏡花の『陽炎座』とは筋も登場人物も異なる部分があり,映画化というよりは別作品と捉える…
晴。寒い。 スーパー。食料品が軒並み高くなっている。値上がりが止まらない印象。もう、国産の魚とか、一般人はなかなか日常的に食べられなくなるかも知れないな。野菜類も、農家が減っているのと人手不足できびしい。 マックスバリュで足りないものを買う。 昼寝。昨晩遅くまで起きていたので、よく眠ってしまった。 ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。ふわふわシュー シュガー+ブレンドコーヒー462円。ふわふわシュー、カロリーがさほど高くないな。あんまり見かけない商品だけれど。 佐藤俊樹『社会学の新地平』(岩波新書2023)を読み始める。副題「ウェーバーからルーマンへ」。第一章の途中まで読んだ、この章…
毎日作品について考えているし、タイトルは決まっている。のにも関わらず、〝個人の社会的孤立〟が蔓延している中で、登場人物と登場人物を繋げる環境設定が思いつかない。集団は孤独の集まりであり、何らかの外的目標によって結びついている。この外的目標による共通項が行動の源泉である。 しかし、俺にはそれがない。何もない。外的目標がないんだから、散らばっている孤独の一人だ。そんなような奴が、集団凝集性を標榜して、結合集団を作ろうってんだ。しかし、何も思いつかない。アビャーサ、湯田ねる、主人公のイチルは今どこで何しているんだ。そいつらを壁の内側に住ませて、巨人を投入させるか。恐れの念の対象である。恐れの念は集団…
日曜日。曇。 ぶ厚い雲が空を覆う中、航空自衛隊岐阜基地の「航空祭」が始まった。部屋にいても轟音が響く。 昼すぎ、畑からブルーインパルスの飛行が観られた。ループ(宙返り)や、あと四機がダイヤモンドを組んで真上を飛んだりとか。近くに来ると、機体が確かに青いのがわかる。 お八つに老母の作ったアップルパイを食う。あつあつで、なかなかうまかった。シンプルに紅玉のフィリングを既成品のパイ皮で包んで焼いただけだが、いいもんだな。 ちくま文庫新刊の『ゼロから始めるジャック・ラカン』を読み始める。200ページくらい読んだ。難解なラカンをわかりやすく説明していて、なかなかおもしろい。しかし、わたしはラカニアンには…
まず第一節では、関係、特に「関係性の危機」を問題にしこれを原理的に考察する。「関係性の危機」については、ギデンズ(1992)が、近代制度によらない(外部に参照点をもたず自律的な)個人とその関係性を「再帰的な自己」と「純粋な関係性」という概念で提示し、同時にそれがもつ困難を提示している。「再帰的な自己」とは、自分の行為をすべて自分がモニターしチェックし責任をもつような自己であり、「関係の純粋化」とは、誰かを選択することやその関係についての評価や責任を個人が引き受けることである。「関係の純粋化」は「再帰的な自己」の成立のもとで機能する。近代社会になって個人や個人主義は生まれたが、近代初期においては…
ポストモダンと身体論の流行 『現代思想』2023年4月号の「特集=カルト化する教育新教科「公共」・子どもの貧困・学校外教育』 現代思想2023年4月号 特集=カルト化する教育——新教科「公共」・子どもの貧困・学校外教育 作者:大内裕和,三宅芳夫,阿比留久美,土屋陽介,中村高康,矢野利裕 青土社 Amazon 冒頭の、大内裕和と三宅芳夫の対談、「新自由主義再編下の宗教とイデオロギー」で、大内は、80年代以降の日本における、新自由主義とポストモダンの流行の関係について指摘している。 ポストモダンがヨーロッパやアメリカの近代を批判することを通じて、それらに依拠してきた戦後民主主義を相対化すると同時に…