connotation (特に「デノテーション」に対して)言語記号の潜在的な意味。 たとえば「日の丸」は「日本の国旗」であると同時にしばしば「右翼的図形」と認識されるが、 前者はデノテーションであり後者がコノテーションであるとされる。 デノテーションが普遍的であるのに対し、コノテーションの内容は個人に左右されやすい。 伴示、内示、内示的意味などとも表現される。
1.はじめに 言語記号には恣意性があり、想起される意味には個人差がある。にも関わらず我々は母語話者同士の会話は成立すると期待し、記号のやりとりを試みている。拙稿では恣意性や意味の差異の補足方法について検討する。 2.言語記号の恣意性と意味 「何らかの共通の意味を音や図形など、人間が知覚できる表象を用いて伝達する手段を記号(sign)と呼びます。音によって意味(事柄)を伝達するのが言語ですから、言語も記 号の一種だと言えます。スイス言語学者のソシュール(Ferdinand de Saussure)は、 記号を構成する要素のうち、意味をシニフィエ(signifié)(所記…