:芸術家
ジョン・コンスタブル(1776年-1837年)
ロマン主義美術を代表する芸術家の一人。
サフォーク県の製粉業者の息子として生まれた彼は、生涯にわたって故郷の穀倉地帯と移り住んだロンドン近郊と友人の家のあったソールズベリーなどの風景を描き続けた。
故郷での彼は穀物の畑や収穫物を粉にする水車小屋や農産物の輸送に用いられれいた運河を描き、ロンドン近郊では空と雲の刻々と移り変わるさまを気象学の知識に基づいて描写し、ソールズベリーでは天上の世界への憧憬を象徴する大聖堂や虹のモチーフによって精神的なものの表現を試みている。
コンスタブルは率直に自然を見、表現することによって19世紀の風景画の方向を定め、印象派の画家たちにも大きな影響を与えた。