市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

人環物性セミナー 2000 第21回 佐々さん。 日々の研究(12/9 + 12/11)を読み、期待。


  • 会場、超満員。

  • 第一部。 (平衡)熱力学(統計力学)を非平衡定常状態に拡張したい話。 今回議論された系は両側に温度差のある系。 温度差ゼロをnon-zeroに拡張 (中身は温度差ゼロな(i.e. detailed balance を満たす)系を置いて、 境界条件として温度差を入れる) して、 次に温度差の操作(ダイナミクス)を入れる。 佐々さんもコメントしていたけど、境界だけで平衡を破った状況が 一般的な非平衡定常状態かどうかは疑問。 結果からの feedback は出来ないか? formal に押し進める方向は、 物理的な解釈(対応物の存在)を見出す点が本質的に困難らしい。

  • 第二部。 砂を積む話、混乱している状況に新しい視点を入れて、一刀両断したい、という心。 おもいっきり一般的な(何でも書ける)系を作って、そいつの性質を絞って行って、 現象の本質を掴もうというアプローチ。 根本的な疑問は、本当に「おもいっきり一般的な(何でも書ける)系」に なっているのか、と言う点。 「静止摩擦があるから問題が不定」と言っているだけでは意味が無くて、 その「静止摩擦」を書く方法(の1つ)を具体的に決めて 一歩前進してるのだが、 その方法にやらせっぽさを(少し)感じる。 (だからと言って、代案は現時点では具体的には無いが… (言語化出来てないレベルではモヤモヤと持っているが、 行けるかどうかの検証もしていない… (12/14参照)))

  • 12/19/2000: プレゼンについて